こめかみがズキズキ、脈を打つようにドクドク、ガンガンと感じる頭の片側の痛み、
時には頭全体が締め付けられるように感じたり、頭の中が熱く感じることもある偏頭痛は悩みの種ですよね。
偏頭痛の症状は、仕事や家事の集中力が落ちたり、日常生活にも支障をきたしてしまうほどに深刻です。
ひどくなる前に薬ではなく、ちょっとしたエクササイズで解消しませんか?
偏頭痛とは?
偏頭痛は主に頭の片側が脈打つように痛む症状を言います。症状が悪化してくると、片側だけではなく両側や頭全体まで痛む事が少なくありません。
また、頭の痛みだけではなく、吐き気や歯が浮いた感覚、動悸などを同時に感じる方もいるのです。
痛みに耐えながら無口で仕事をしていると、今日は不機嫌なのかなと勘違いされたり、頭痛持ちでない人にはその痛みを分かってもらえないことが多いのも辛いところです。
偏頭痛の予兆
偏頭痛で痛みを感じるのはこめかみや頭の側頭部=頭の耳から上の横側が多いのですが、そこに痛みが起こる前に大抵予兆があります。
それは後頭顆と言われる、頭の後頭部のぼこっともりあがった骨の一番下と首の境目付近に感じる重~いもやもや感です。
首の付け根が凝ってるという表現だと分かりやすいでしょうか?
このこっていると感じる筋肉が「後頭下筋群」と呼ばれる筋肉群で、まさに後頭部と首を繋ぐ小さな筋肉なのです。
後頭下筋群とパソコン仕事
パソコン仕事をしている方を意識して観察してみてください。大抵顎を前に突き出した姿勢になっています。
顎を前に突き出す姿勢をしてみてください。首の後ろが詰まった感じがしませんか?
本来、頭は頸椎全体(7つの骨)で支えられていますが、この姿勢だと上部2つぐらいの骨と、それらを動かす筋肉 後頭下筋群のみで支えなくてはいけません。
これにより、首の筋肉が疲労し、さらに後頭下筋群の間を通る血管が圧迫されて脳への血流を妨げてしまい偏頭痛が起こるのです。
片肘をついていると頭が片側に歪むため、特に片側のみに頭痛が出やすくなるのです。
顎引き体操
そこで、取り入れたいのが顎引き体操です。顎を突き出すのではなく逆に後ろに引くことで、負担を受けている後頭下筋群をストレッチしてやる方法です。
1.両手の指先を顎(口のすぐ下まで広い範囲)に添えます
2.両手の指先で同時に、顎を後ろに押し込みます。
1セット10回を合間にするだけです。
慣れるまでは少し難しいかもしれませんが、顎のラインが床面と平行に動くように押すのがポイントです。下を俯いたり、上を見上げたりと頭を動かさないよう気を付けてくださいね。顎を後ろに押し込んだときに、首の付け根に圧が来るのが正しいやり方です。
顎引き体操をパソコン仕事の合間に取り入れることで、首の付け根のもやもや感を解消させつらい偏頭痛を予防しましょう。
写真 出典:http://www.photo-ac.com/main/detail/103319?title=%E6%82%A9%E3%82%805