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「うつ病」を引き起こすきっかけとは

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「うつ病」を引き起こすきっかけとは

現代のうつ病のほとんどは、ストレスが原因で発症するといわれています。ストレスというとマイナーな感情のように思えますが、逆にうれしいときにも人間はストレスを感じるものです。ではどのようなストレスがきっかけでうつ病になるのでしょうか。

 

うれしいことがあっても、うつ病の引き金になる?

ストレスというと「嫌なこと」で感じるものだと思っている人も多いのではないでしょうか。ストレスは、うつ病を引き起こす原因の中でも重大なものです。毎日の軽いストレスではなく、病気の引き金になりうるほどのストレスというのは、環境の変化によって生じやすくなります。

たとえば、配偶者や家族など大切な人との死別や離婚、失恋などによる喪失感。ペットロスも最近では多くなってきています。大きなけがや病気、失業やリストラ、事業の失敗など不幸な出来事がきっかけになることももちろんあります。

しかし、結婚や出産、就職、マイホームの購入など環境を大きく変えた時の新しい生活への不安や、順応できないことへの悩みがストレスになることでうつ病を発症することもあります。この場合、「幸せの絶頂」と思っている周囲の人は気づきにくく、また本人も言い出しにくいためうつ病を悪化させやすくなります。

さらにサラリーマンの男性に多いうつ病の発症原因として、職場の問題もきっかけになりやすい傾向があります。仕事での失敗や厳しいノルマ、移動や転勤、リストラだけでなく、昇進して責任ある立場になったことへのプレッシャーも引き金になることがあります。また、定年退職してこうしたストレスから解放されたと思っていると、いきなり仕事という生きがいを失ってそれがきっかけでうつ病になることも多くあります。

 

女性は男性よりもうつ病になりやすい

 

女性は男性よりもうつ病になりやすいといわれています。その理由としては、女性は思春期に初潮を迎え、結婚、妊娠、出産、育児、そして閉経と女性ホルモンの影響をかなり大きく受けながら一生を送ります。

月経前の憂うつ感や出産直後のマタニティーブルーから産後うつ病になってしまうケース。最近では仕事と家庭の両立に悩むワーキングマザーにもうつ病は多くなっています。

さらに、更年期障害からうつ病になることもあります。更年期は閉経をはさんだ約10年間のことをいいます。この時期には女性ホルモンの分泌が急激に減るため、心身ともにさまざまな不定愁訴があらわれます。

肩こりや頭痛、のぼせやホットフラッシュなどの身体症状の不快感や、子供たちが巣立っていった孤独感や喪失感、親の介護の負担などストレスが一気に襲いかかってくるため、それに耐えきれずにうつ病を発症することが多くあります。

 

写真出典:photoAC

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