怪我や筋肉の老化等で、歩行が厳しい状況に置かれた時、私達は杖で足りない部分を補い歩きます。
杖の多くは、一本の棒で手を添える部分の持ち手が全て同じ形をしていると思っている人もいることでしょう。
しかし、杖と言うのは細かい部分を見ていくと、とても多くの種類があります。その人がどのような歩き方をしていくのかによってベストな杖は違ってきます。また室内で使うのか外出で使うのかによってもベストな杖は違ってきます。
一般的に利用されることが多い杖としては、持手がT字型の1点杖と言えるでしょう。
この杖は、使い勝手もよく、握りやすい、ある程度頑丈というメリットがあります。
そのため基本的にはこの杖で大きな問題はないと言えるでしょう。
この他にC型杖というのもあります。かさの持手のような形をしている杖であり、握りやすいというメリットがありますが、持手の構造上体重をかけると、曲がってしまうなど、耐久度がT字型と比べて不安が残る部分があります。
しかし当然T字型より、C字型のほうが便利という人もいるので、(かさのように手すりにかけることができ、意外な部分で便利さを感じることがあります)使う人によってどちらが良いかは変わってきます。
少し特殊な杖としては、オフセットL字型の多脚杖というものがあります。これは4点杖と呼ばれることもある杖であり、四足の杖となります。1点杖よりも安定度がとても高く、持手もより歩行しやすいようなつくりになっています。
歩行の安定度はとても上がり、体重をかけて歩いていくこともある程度可能です。しかし4点ということで、地面に接する面積が多くなり、狭い場所で利用しづらく、またごつごつした地面であると逆に不安定になってしまうデメリットもあります。平地、室内、施設内で利用をしていく人が比較的多いです。
迷ったらT字型の杖を選んでおいて問題はない
杖というのは絶対に「これ」というものはありません。アドバイスする専門家や、好みによって良いとされる杖は変わっていきます。
杖を選んでいく際に迷ってしまう場合にはT字型の杖を選んでおくと良いでしょう。
この杖は多くのことに対応できる便利さをもっており、下手に他の杖を選んでしまうよりは、メリットがあります。
ただ、利用用途に合わせて複数の杖を用意していくケースも多いです。その場合は、あえて他の形の杖を利用していくこともあります。
このあたりは人によって事情が変わっていくので、利用する人の身体状況を優先して検討していく必要があります。
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