施設を選んでいく際に一番の障害になりやすいのが、時間です。時間がないとどこでも良いと思いがちであり、それがきっかけで質の低い施設を選んでしまうこともあります。施設を利用する可能性は誰にでもあります。少しでも「施設」という言葉が頭をよぎったら、その言葉を否定せず、しっかりと検討していくことが必要です。無理して介護を抱え込んでしまうと、状況は悪化しがちです。
施設がすぐに必要になるという状況で、施設を選んでいくのではなく、比較的余裕のある段階で施設の目処を立てておくと、とてもスムーズにことが運んでいきます。まず説明会や見学会に入所する本人も足を運んでいける可能性が高く、ゆっくり、じっくり吟味をしていくことができます。またすぐに入所できない施設でも、時期が合えば入所できる可能性が出てくるため、より入所する人のニーズを満たしやすくなります。
また何より入所する人の心の準備をしていくことができる面が大きなメリットと言えるのではないでしょうか。いきなり施設に入所すると言われても、何をどうして良いかわからず、認知症などの人であればとても大きな混乱を招いてしまう可能性もあります。
余裕を持って入所することができれば、心の準備をしながら、施設に慣れていくこともできると言えるでしょう。
施設を選んでいく際に、職員と関わることも多くあります。ささいなやり取りが入所をする人の不安感を取り除いてくれることでしょう。
施設を利用していく際に、切羽詰った状態になってしまっている人は少なくありません。冷静に判断できず、後悔をしてしまう人も出てきています。また入所をしたが、その後すぐに退所をしてしまうという人もいます。施設入所は生活の場を見つけていく大切な過程です。切羽詰った状態でベストな場所を見つけられる人はほとんどないでしょう。余裕を持てる段階で家族同士話し合い、道筋を作っていくことがとても大切なのです。
施設を選ぶ時に頼りになる人
施設を選んでいく際に、どの施設を選んで良いのかわからないという場合、相談支援員等に相談をするのも良いですが、やはり家族や友人等、一般的な価値観を持っている人の意見はとても大切になります。相談支援等の専門家の視点も大切ですが、機能性を重視し過ぎてしまう傾向があり、生活の面が疎かになりがちです。アドバイスをもらっていくことは当然効果的ですが、友人や家族に相談し決めていったほうが「生活の場」としての視点は多く持つことができます。
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