介護サービスと言うと、施設を連想する人も多いでしょう。それゆえに偏見を持っていたり、あるいは施設は嫌だと拒否をする人も少なくありません。確かに現状施設によるサービスの差、施設の差というのは大きな問題ではありますが、施設における利用者の待遇というのはとても大きく変わってきています。
今では施設と言っても、ホテルのようなつくりをしていたり、あるいはホテルのような接客をする施設も出てきています。一般的な介護施設も、清潔さ、サービスの質を重視している施設は増えてきており、施設における介護サービスの質は確実に高まってきています。
施設を嫌煙する理由のひとつに、「施設がどんなものかわかりにくい」があります。
これは、介護サービスで利用できる施設分類の不明瞭さが影響していると言えるでしょう。
介護サービスで利用できる施設の分類としては
・特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)
・介護老人保健施設
・介護療養型医療施設
・軽費老人ホーム、有料老人ホーム等の特定施設入居者生活介護施設
があります。特別養護老人ホームは、在宅復帰を目的として、リハビリなども取り入れた生活機能の向上、改善をサービスとして提供をしていきます。介護老人保健施設も同じような施設となります。この2つの施設の違いは、特別養護老人ホームや在宅復帰を目的としていると言っても、終末期まで過ごすことができるような施設になっており、生活の場としても意味合いが強くなります。一方介護老人保健施設は、在宅復帰をより強い目的としており、医師が常駐しています。生活というよりも福祉、医療の特色が強い傾向があります。
介護療養型医療施設は、重い症状、状態の人を受け入れる施設と言え、前述の2つの施設で対応できないような人が利用をすることが多いです。それゆえに医療の色はより強く、リハビリなども積極的にとり入れている施設となります。
特定施設入居者生活介護は、上記3つの施設に比べて入居条件がとても緩い傾向があり、要支援、要介護などの介護等級関係なく利用していける可能性があります。(上記3つは等級によって利用できないことがあります)しかし、施設ごとのレベルの差がとても大きくなりがちであり、サービスの質という面でも差が出やすく、自分に合った場所を選び取る努力がより重要となります。
施設の中でも、生活の場としての特色が強くある、特別擁護老人ホームは入居者が長期的に滞在していく可能性が高く、入居を希望しても、入居できるまで大きな時間が必要になってしまうことも珍しくありません。この点も問題として浮かび上がってきています。
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