介護の中でのリハビリテーション
リハビリに対するニーズというのは年々増加しています。
老人医療の観点からも切り離すことができないものなのです。
実際、リハビリによって寝たきりを脱出できたというケースも少なくはありません。
少しでも自分で体を動かすにはどうすれば良いかを考えると、必ずリハビリに行き着くのです。
その結果、現在は介護とリハビリの共通点というのが増えているのです。
介護業界でのリハビリテーションの役割
リハビリの要素として大きいのは、元の状態や居場所に戻るという面です。
最低限の生活ができる状態に戻るのか、それとも以前と全く変わらない状態に戻るのかで全く異なります。
介護の世界では主に2種類のリハビリが行われます。
それは、医学的リハビリテーション、社会的リハビリテーションです。
社会的リハビリでは、社会へ戻るためのリハビリを行います。
機能や能力を戻すというだけではなく、必要であれば再教育を行います。
リハビリテーションによりどのレベルまで到達すれば満足が得られるのか。
高齢者や障害者へのリハビリに対しても、この戻るという線引は非常に難しいものです。難しいからこそ、より密接なコミュニケーションが必要とされています。
自分たちから見ると非常にささいな変化であっても、今までそれができなかった本人にとっては大きな進歩です。
大きな進歩から生きる喜びを見出す方も少なくはありません。
介護の世界でのニーズ
介護の世界においてもリハビリは非常にニーズがあるといえるでしょう。
今後より密接なものになると予想されています。
今後、リハビリ関係の資格を取得する際には同時に介護に関連する資格を取得すると新しい道が広がるかもしれません。
仕事の幅も確実といっていいほど広がるでしょう。
リハビリテーションに関わる職種として、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・視能訓練士・社会福祉士・介護支援専門員などかなりの数の職種が存在します。
現在では、介護福祉士などの国家資格を持った方がこれらの資格を取得している傾向がみられます。
医療の国家資格とダブルライセンスを目指すという言葉がありますが、リハビリテーション医療専門職である理学・作業療法士の仕事が介護福祉士として培ったノウハウを活かしやすいことが主な理由です。
介護福祉士から更なるステップアップを考えている方には、福祉と医療の架け橋と期待されている理学・作業療法士の仕事は、大変魅力的だと思います。
介護福祉士としてのキャリアを活かすことができるリハビリテーション医療専門職の国家資格を、目指す方が増えています。
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