いざ介護生活が始まった時に、要介護者と家族が直面するのは経済的な問題ではないでしょうか。「介護は費用がかかる」といわれています。病院にかかる費用、介護施設の入所費用、介護サービスを利用するごとにかかる費用、自宅を改修するとかかる費用…とお金にまるで羽が生えているかのように費用がかさみます。介護は家計の一大事です。介護で必要な用品は購入する前に借りることができないか考えてみましょう。
今回は介護保険で利用できる居宅サービスの一つ、レンタル福祉用具を紹介します。
①車いす
介助用標準車いすや普通型電動車いす等
②車いす付属品
車いすに敷くクッションや電動装置、車いす用テーブル等、車いすと一体化して使うもの
③特殊寝台
電動式で起き上がりや立ち上がりを補助する機能がついたベッド
④特殊寝台付属品
マットレスやサイドレール(柵)、テーブル等、特殊寝台と一体化して使うもの
⑤床ずれ防止用具
床ずれの原因となる体圧を分散する空気マットや低反発ウレタンマット等
⑥体位変換機
寝たきりの人の身体の下に差し込み、体の向きをラクに変える、起き上がりを助けるもの
⑦手すり
起き上がりや立ち上がりの助けになり、居室やトイレ、廊下などに工事不要で設置できるもの
⑧スロープ
段差の解消に役立ち、工事不要で設置できるもの
⑨歩行器
歩行時に体を支える機器で四脚や車輪が付いたもの
⑩歩行補助つえ
松葉づえや多点杖(多脚杖)、ロフストランドクラッチ(1本の脚と体重を支えるグリップ、前腕を支えるカフ(腕を固定する機構)を備えた杖)等
⑪認知症老人徘徊感知機器
認知症の人が屋外へ出ていこうとしたときマットや赤外線センサーで
家族や隣人に知らせるもの
⑫移動用リフト(つり具の部分を除く)
ベッドから車いすへの移乗を補助する吊り上げタイプ、立ち上がりを補助する座いすタイプ、入浴を補助する入浴用リフト、車いすの外出を補助する段差解消機等
⑬自動排泄処理装置
尿や便が自動的に吸引される装置
以上の福祉用具は要介護2~要介護5の認定を受けた人はすべてレンタルできますが、要支援1、2、要介護1の認定を受けた人は⑦、⑧、⑨、⑩の用具のみレンタルできます。しかし、その他の用具も特例でレンタルできる場合があるので要支援1、2、要介護1の人は担当のケアマネージャーに相談しましょう。
レンタル料金は、介護保険適用で利用者1割負担になります。
レンタル用具は、いろいろな種類を試して使い心地を確かめたり、介護度が変わると別の段階の用具に借り換えたりということができます。レンタル用具を賢く活用すると要介護者の自立支援や介護者の負担の軽減ができて、そのうえ家計にもやさしいですね!外国人労働者雇用~社会保険、労働保険の仕組み~のことならお気軽にご相談下さい。