介護認定を受けている方であれば、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
2000年の介護保険制度が制定されてから、出来た新しい職業です。
介護の資格はいくつもありますが、その中でもケアマネージャー(介護支援専門員)は比較的高水準の年収を得ることができる資格です。
ただ単に介護職員として働き続けるのではなく、現場で経験を積み上げた上でケアマネージャーの資格を取得する。
この流れはごくごく自然なことであり、過去から今でも続いているブームです。
ケアマネージャーの仕事と年収
ケアマネージャー介護支援専門員の仕事は、利用者本人と家族が望んでいる介護をキチンと把握し、介護サービス計画ケアプランを作り、実施を支援することです。
具体的に言うと、要介護認定申請の代行業務、ケアプランの策定、介護保険の支給限度基準額の上限管理、給付管理業務などがあります。
介護保険施設に勤務した場合は、施設サービスの策定、介護保険費用の計算や請求事務などがあります。
次に給料を見てみます。
平成26年のケアマネージャーの平均年収は372万円、そこから推定される年間ボーナスは56万円です。
過去の年収推移を見ると平成14年以降緩やかな減少傾向にありますが、それでも他の介護系資格の中では高水準の年収を維持しています。
ケアマネージャーの今後
今の日本は高齢化社会を迎えています。
あと10年もすれば団塊の世代(第1次ベビーブーム世代、1947~1949年生まれ)も後期高齢者となり、介護を必要とする人が一気に増えます。
今後日本の介護サービスは多様化していきます。
介護ビジネスの発展は目覚ましいものがあり、ケアマネーシャーの職業としての将来は期待できます。
最適なケアプランを作成することができるケアマネージャーへの要望・需要は高まってくるに違いありません。
とくに高い専門性をもつケアマネージャーには、主任ケアマネージャーや居宅介護支援事業所の管理者などキャリアアップの道も拡がります。
今後さらに社会的な認知度が上がり、社会的な地位も高くなることが期待される職種です。
しかし問題もあります。
まず合格率を拝見すると、15%程なのでかなり狭き門になっています。
今現在、飽和状態と言われるケアマネージャーの立場に対しての要望は厳しくなってきますので、やはり経験や新しくなり続ける法改正に目を向け、これから、ケアマネージャーを目指す人も、今現在ケアマネージャーである人も安易な道ではないことを理解した上で、仕事をしていきたいものです。
今後の法改正一つで変わってしまう、ケアマネージャーの将来性ではありますが、現場で必要とされているもの、要望されているものを法改正する側でも、理解してもらうことも必要になっていると思います。
http://www.photo-ac.com/main/detail/165325?title=%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0&c_id=7