あなたがお住まいの市町村ではどのような高齢者サービスを提供しているかご存知ですか?
年齢を重ねると少しずつ家族や地域の手助けを借りることが多くなるかもしれません。そのような時に助けになるのが高齢者サービスです。
高齢者サービスには公的介護保険で利用できるサービスのほかに、市区町村が実施している福祉・生活支援サービスがあります。
このサービスは自立している方や公的介護保険で認定されない人も利用できることがあります。
自分が住んでいる地域ではどのようなサービスが受けられるのか、あらかじめ調べておけばいざという時に役立ちます。
■高齢者サービスにはどのようなものがあるのでしょうか?
高齢者サービスには実際にサービスを提供するもの、助成金が支給されるものなどいろいろな生活支援サービスがあります。
(お住まいの地域によって呼び名は異なります)
代表的なものをあげてみました。
≪主に自治体が実施≫
・高齢者見守りサービス
緊急連絡先等を事前に登録し、登録番号を記載したカード類を携帯します。
登録者が外出先で倒れたり認知症の徘徊等により保護され、身元が分からない場合に携帯しているカード等に記載された登録番号を地域包括支援センター等に問い合わせることで迅速に情報を提供することができます。
・生活支援ショートステイ
社会適応が困難となり一時的に自宅における援助が困難となった場合や、ご家族が病気等により高齢者の世話ができない場合などに軽費老人ホーム等に短期入所し、食事等の日常生活上必要なサービスを受けられます。
・おむつ給付
紙おむつ、尿取りパッド等を給付します。
・入浴サービス
入浴が困難な在宅の寝たきり高齢者に対し定期的に入浴の機会を提供します。
・ゴミだしサービス
ゴミの持ち出しが困難な方々を対象として、ご家庭までゴミの収集にうかがうサービスです。
・訪問理美容サービス
一般の理美容サービスを利用することが困難な方に、理美容業者が訪問してカットなどを行います。
・日常生活用具給付
身体機能の低下予防や介護者の負担軽減のため、シルバーカー等の日常生活用具の購入費用を助成します。
・自立支援住宅改修
在宅高齢者の方の住宅を改修することにより、日常生活の安全性の確保と介護者の負担軽減のため、手すりの取り付け、床段差の解消等の改修費を助成します。
・住宅改修アドバイザー
住宅改修を希望する在宅高齢者またはその家族に対し、住宅改修に関する相談・助言を行います。
・高齢者生きがい支援
高齢者が地域の中で生きがいをもって元気に暮らせるような活動を支援します。
・福祉電話
緊急連絡の確保や地域社会とのコミュニケーションを図るため、電話機を貸与しその基本料金などを助成します。
・緊急通報システム
急病、事故等の緊急時に通報ボタンを押すと、消防又は市町村と契約した民間の事業所に直接通報が入る機器を設置します。
・徘徊高齢者等家族支援サービス
徘徊する認知症高齢者と同居し介護する世帯の方に、位置探索システムによりその高齢者の居場所情報を提供するサービスです。
≪主に民間が実施≫
・移送サービス
車いすや寝台のままで乗ることができる車を通院等で利用できます。
・生活支援ヘルパー(家事代行サービス)
掃除・洗濯・買い物などの家事援助を行ないます。
・食事サービス
自宅に食事を届けます。
■高齢者サービスを受けるときに注意することは
高齢者サービスは概ね65歳以上の方が利用できますが、市町村により利用金額や負担金額が異なり、サービスの申請手続きにも事前登録が必要なものもあります。
受付・相談は、高齢福祉課高齢者事業係・各地域包括支援センター・各福祉相談センターなどで行っていることが多いので市町村役場やHPなどで確認してください。
■まとめ
長年住み慣れた地域で快適に生活したい方も、安全を考え有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅への入居を考えている方も、あらかじめどのような高齢者サービスがあるかという知識があれば、より安心して暮らすことができます。
自分の住んでいる市町村、あるいは住む予定の市町村ではどのようなサービスがあるか一度確認してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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