第7章 外国人技能実習制度に関連するトラブルや事故
技能実習制度に関連するトラブルや事故には「受入企業側に起因するもの」と「外国人技能実習生が起こすもの」の2つに分類することが出来ます。
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外国人技能実習制度に関連するトラブルや事故(受入企業側に起因するもの)
受入企業が法令違反を起こしてしまうと・・・
外国人技能実習制度の性質上、ほとんどの責任が技能実習実施機関である企業にかかってくるのです。
それだけでなく、技能実習実施機関である企業と監理団体は、問題のとされる状態が解除されてから一定の期間を外国からの受け入れ禁止期間とされてしまいます。
一定の期間を置いてからしか再度の受け入れが出来ないなどの状態になります。
もし、企業の起こした問題が原因で監理団体まで不正行為認定とされ受け入れ停止の罰則が及びますと大変なことになります。
その監理団体の会員である近隣の技能実習受け入れ企業まで実質的に外国からの受け入れ停止状態となります。
地域の外国人技能実習制度導入企業の多くを巻き込むような状態となりますので、事故を起こした企業の地域での信用はガタ落ちになります。
トラブルや事故を起こさない為の対策は?
「徹底した準備」を怠らないこと。
「外国人技能実習制度」についてチーム全員でしっかり学ぶこと。
きわめて基本的なことですが、一人のスーパーマンよりも皆がチームで取り組む方が事故は少ないです。
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外国人技能実習生が起こす事件
警察庁のデータによれば、2014年1年間に「外国人技能実習制度」を利用して来日した外国人の摘発は全国で961人に上り、2年前の約3倍に急増しているようです。
警察庁によると、永住者や在日米軍関係者などを除く来日外国人の昨年の摘発は1万689人。
技能実習生が占める割合は1割に満たないが、統計を取り始めた平成24年は331人で、25年が643人、26年が961人と毎年急増しています。
その多くは不法残留や資格外活動などの入管法違反で、技能実習生の給与より稼ぎたいための金銭にまつわる犯罪が多数を占めています。
その一方で痛ましい犯罪も時折報道され、外国から来た恐怖が近隣の住民に不安を与えることもあります。
2013年には広島で2015年には高松で殺人事件が起こっています。
なぜ事件が起こるのか?
外国から来て起こしてしまった痛ましい事件の背景には「寂しい」「理解されない」などの感情があったと言われています。
何気ない叱責や無視なども真面目な外国人技能実習生たちの寂しい心には痛烈に響くことがありますし、叱責をプライドを傷つけられたと受け取る実習生もいます。
このようなことを起こさないために大事なことは、まず受け入れる日本の従業員たちの職場環境が「思いやり溢れる職場」になっていることが必要なのではないでしょうか。
殺伐とした職場には日本人でさえもなじめず、事件を起こす例もあるものです。
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