(イラスト:いらすとや)
簡単な自分でできる対処方法としては、顎の関節が痛む時や口が開けにくいという場合は、
自分でアゴに負担をかけないようにしてみて過ごしてみてください。
それでも、数日たっても治らない場合は、病院で診察を受けてください。
<小見出し:顎関節症って何科にいけばいいの?>
顎関節症の場合は、歯科での治療が一般的です。
顎だけではなく、耳や顔に痛みが生じるので、耳鼻科や整形外科などにかかったとしても、
顎関節症の疑いがある場合は、歯科の受診を勧められるようです。
それでも治療しても症状が改善しない、悪化しているという場合は、もっと専門医を紹介してもらう方がいいでしょう。
顎関節症以外のほかの病気や怪我などでいっしょに病院にかかる場合は、問題が起きないよう、それぞれの医者にその内容を話しておくことが必要不可欠です。
例を出すと、虫歯の治療をする際は、口を大きく開けて長い時間そのままのじょうたいでいます。
またはむち打ち症で、頸椎牽引をすると顎関節を傷めることもあります。
そして全身麻酔の手術のとき、気管にチューブを挿入することもありますし、出産など注意が必要なことが十分にあります。
(イラスト:いらすとや)
<検査はどのように行われるの?>
①問診・視診・触診での検査
問診で診断が付く場合も多く、非常に重要です。
今の健康状態や既往歴・アレルギーがあるかないか・常用している薬はないか・関節や筋肉の状態などをみます。
どんな症状が出ているのか、痛みの部位はどこか、どんな痛みなのか、持続時間や開口状態・雑音を調べます。
その他にどんな時に症状がでるのか、生活習慣、食いしばりや歯ぎしり、編咀嚼はあるかどうか、頭痛や肩こり、寝つきは良いか悪いか、ストレスはあるかどうかなども調べます。
②視診
・猫背ではなく、正しい姿勢かどうか見る
・顔は左右対称かどうか、咬筋肥大があるかないか
・歯の摩耗、頬粘膜や舌に歯の跡はないか、かみ合わせの異常はあるかどうか
③触診
患者にじかに触ってみて、顔や首、肩などの筋肉の緊張や圧痛の状態、顎関節の圧痛
・動き・雑音などを調べる
④開口量の検査
開口量、顎が前方や側方に動くかを調べる
⑤画像診断
X線で関節の変形をしらべます
時にはMRI・関節腔造影検査などを行って関節障害などを調べます
⑥その他
必要に応じて下記の検査もします
・筋電図検査
・関節鏡視検査
・顎運動検査
・咬合力検査
・心理状態や性格を調べます
以上のような検査をしていきます。
時と場合によって検査も違ってきますので、くわしくは病院に行って
医師と相談をしてください。