皆さんは「近視」「遠視」「乱視」と言う言葉を聞いた事があると思います。
中には眼科の先生から「貴方は近視ですね」と言われた人もいるのではないでしょうか?
「確かに言われた事があるけど…近視について良く分からない」
「乱視は病気なの?」
と疑問をもたれるでしょう。
第1回目となる本日は、近視・遠視・乱視について項目を分けて解説していきます。
■1:正視眼の場合
近視でも遠視でもなく、そして乱視でもない状態を「正視眼」と言います。
もともと私達の目は小型カメラのような構造をしています。
目から入った情報を最初に角膜・水晶体に当たり、目の後方にある網膜と呼ばれる膜で焦点を合わせて初めて見えるようになります。そして水晶体にはより見えやすくするために小さな筋肉がありますので、水晶体の厚みを変えて調整する事ができます。
正視眼の場合、調整する力が働いていない状態でも遠くから来た光を網膜にずれる事無く焦点を結ぶ事ができます。調整する力を働かせれば近くても遠くても物がはっきり見えるのです。
■2:近視の場合
では近視の場合どうなるでしょうか?
近視では調整する力が働いていない状態で、遠くから来た光を網膜に触れる前に焦点を結んでしまいます。そのため近場でしたら良いですが、遠くのものを見ようとするとピントがずれているためぼやけてしまうのです。
矯正するために眼鏡やコンタクトレンズでは、凹レンズを活用します。
■3:遠視の場合
遠視は近視と異なります。
遠視は調整する力が働いていない状態で、遠くから来た光を網膜より後ろで焦点を結んでしまいます。近視のように近いものがぼやけて見える、また人によっては遠方の物もぼやけて見えてしまう事もあります。
矯正する場合は凹ではなく凸レンズを活用していきます。
■4:乱視の場合
最後に乱視を見ていきましょう。
乱視は2つに分類されています。
1つ目は正乱視です。
正乱視は角膜または水晶体が対照的にゆがみが生じている乱視です。
とは言え、正乱視であれば円柱レンズ・球面レンズを組み合わせることで補正する事ができます。
問題は2つ目の不正乱視です。
これは角膜と水晶体が非対称的にゆがんでいる、または事故等の外傷で水晶体が亜脱臼しているために起こります。原因が角膜だけであればハードコンタクトレンズ等で補正はできます。しかし水晶体の場合は矯正ができませんのでレーシック手術等の手術が必要になります。
以上となります。
近視・遠視・乱視は上記のように特徴を持っています。
特に乱視に関しては2種類に分かれており中には矯正や補正ができないものもあります。
もし気になった人がいましたら、眼科で検査を受けるようにしましょう。
次回は、身近な目の疑問として「目の充血」について取り上げていきます。
目の充血が発生するメカニズム等を紹介していきますので、目の充血に悩んでいる人は是非とも見てみましょう!
引用URL