ポッコリお腹の代表、いわゆるビール腹は、ビールの飲み過ぎのことではありません。
そのポッコリと付き出たお腹の様がビール樽に似ていることから、そう呼ぶようになったそうです。
ポッコリお腹のタイプはいくつかありますが、手脚は細いのにお腹だけがでっぷりと出たビール腹は内臓脂肪蓄積型に入ります。
内臓脂肪は皮下脂肪に比べて付きやすい反面、落としやすいので、普段の食生活を少し気をつけるだけで、特に激しい運動をしなくても効果が表れます。
とはいえ、働く方の多くは、断れない酒席の付き合いもあれば、忙しい中で素早く満腹にできるラーメンや牛丼などの炭水化物や脂質を多く含む食事になりがちで、それを制限することはなかなか難しいと思います。
そこで、食事制限ではないお腹をへこます方法は、やはり運動になります。では、どんなエクササイズが効果的なのでしょうか。
この夏の間にお腹をどうにかしようとする人たちが増えています。
激しすぎても脂肪燃焼には逆効果となる場合も・・・
多くの方が真っ先にイメージするのは、上体起こしを繰り返す腹筋運動かもしれません。つらい腹筋運動をひたすら我慢して乗り越えれば、ビール腹をへこますことができるかというと、実はそうでもありません。
内臓脂肪は、有酸素運動で落とせることがわかっています。
有酸素運動をすると、まずは内臓脂肪が燃焼し、その後皮下脂肪という順に燃えていきます。
初めの2~3週は有酸素運動の代表であるウォーキングを行ってみましょう。
10分くらいからで構いません。
運動強度が低すぎると効果が薄くなるので、身体が慣れてきて余裕がありそうなら時間を延ばしてください。
走ったり歩いたりを交互にできるくらいまで、強度が上げられるといいです。
筋肉をつけて代謝アップ!
有酸素運動でさらに脂肪をより効率的に燃焼させるには、体の代謝を上げることです。
つまり、体の筋肉を増やすのです。
とはいっても、筋肉は簡単に増やせるわけではありません。
そこで、最も効果的なのは、まず大きな筋肉を中心に鍛えること。
やたらとあちこちの筋肉を鍛えるよりも、先に燃焼量を上げるほうが早く効果が出ます。
お腹の腹筋は、薄い膜の集合体のような形状をしているため、胸や背中、太ももに比べて体積が大きくありません。
そのため、内臓脂肪蓄積型のお腹をへこますために、ひたすら上体を起こすような腹筋運動をするのは少々遠回りなのです。
筋肉量が1kg増えると、基礎代謝が約50Kcalアップするといわれています。
筋肉が減れば代謝も下がり、痩せづらくなるわけです。
残念なことに、加齢に伴い筋肉量は減少していきます。これをサルコペニアといいます。
ですので、有酸素運動だけでなく筋肉のトレーニングもしましょう。
筋トレ後に走る方がより効果的です。
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