リハビリテーションを行う上で知っておくべきこと
リハビリテーションには回復期リハビリと維持期リハビリがある
病気や骨折などで病院へ入院し、その後病院でのリハビリを経て在宅生活に戻ります。このリハビリを病院で実施する時期を回復期のリハビリテーションと言います。入院前の状態、もしくは病気になる前の状態に戻すためのリハビリ内容です。
高齢者施設でのリハビリや訪問リハビリなど介護保険内で在宅生活を継続するためのリハビリは維持期のリハビリテーションと言います。
維持期に通所リハビリや訪問介護を利用することに対する意識
リハビリに対してのイメージは年齢を問わず、大半の人は悪くなった部分を治し回復させること。と思っている方が多いと思います。実際間違ってはいないのも事実ですが、高齢者にとって体の状態を完全に復活させる事はなかなか難しいのも事実です。
高齢になってくると日々体の状態は徐々に低下して行きます。その中で現状を維持することが出来れば向上しているという意味にも繋がるのです。しかし良くなっているという実感がないためリハビリに対する意識の低下や頑張っても効果がでないという自分への悔しみにもなってきてしまいます。施設でのリハビリに対する意識を持ち、ある程度理解して実施することが大事だと思います。もちろん維持に留まらず、向上をしていく方もおられます。なによりも気持ちを落とさず、前向きに目標を持ち暮らすことが一番のリハビリです。
リハビリは体を鍛えるだけではない
高齢者のリハビリでは負荷をかけてのマシントレーニングばかりすることはリスクが高く、逆に痛みになってしまうこともあります。在宅生活の中で「もう少しこう動くことが出来れば楽になるのになぁ~。」など生活動作に繋がるための運動を取り入れることが大事です。
精神面も非常に重要で、他者との交流や脳トレ、歌を歌うなどのレクリエーションを行うことで脳への刺激になり体の動きにも繋がります。
自宅での生活の中でも運動を取り入れていきましょう
通所リハビリなどで週に1,2回と利用しリハビリを行っていてもあとの5日、6日自宅でじっとしていてはせっかく通って頑張っていても効果は半減します。自宅での体操や運動を少しの時間でも実施することで体の拘縮を予防し、リハビリに行った際も体は動きやすくなります。
毎日の積み重ねで健康で元気な日々を送っていきましょう。
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