高齢化が進む中、シニア向けサービスの増加はいまだ留まることを知りません。というのも、年金が支給されているため金銭的に余裕のある高齢者が多いことと、昔に比べて体力があり、アクティブシニアと言われる高齢者が増えてきたためです。
そういった背景の後押しもあり、高齢者の消費活動が高まっており、大型ショッピングモールを中心にスーパーマーケットでも、高齢者に特化したサービスや内装、店づくりが提供されています。
商品の売り方に工夫あり。
野菜などの食材や総菜は少量パックや量り売りを用意し、減塩、コレステロールを抑えた総菜など、健康志向を意識したものを充実させ、高齢者のニーズに合わせた売り方をしています。65歳以上の女性の役5人に1人、男性の10人に1人は一人暮らしだと言われており、自炊がおっくうな方にとっては、こういった少量パックの総菜や冷凍食品は重宝されているようです。
日用品やちょっとした衣料品が置いてあるスーパーも、高齢者の利用頻度は高いそうです。移動して購入する手間が省け、高齢者だけでなく働く女性にとっても大変ありがたい取り組みだと思います。
孤独を抱える高齢者減らす。
大型ショッピングモールでは、趣味や教養への関心の高い方に楽しめるカルチャー教室の開催が盛んに行われています。一人暮らしの高齢者にとって、ただ趣味への投資というだけでなく、幅広い世代とコミュニケーションのとれるツールにもなっているようです。人付き合いが苦手な方でも、共通の趣味を通して会話が生まれ、交流を深めることができます。
また、最近では、“お客様のお声”といった掲示板が設置されたスーパーも多く、顧客の意見を公開しています。店員が顧客と会話し、コミュニケーションを図ることによって店と地域は密に関わり、孤独を抱える一人暮らしの高齢者を減らすことにも繋がります。
高齢者に優しい店づくり。
陳列棚間の通路の幅を拡大し、ショッピングカートをアルミ製にしてより軽量で押しやすいものに変え、休憩スペースにはソファを増やす、といった高齢者にとって、より安全で快適に買い物ができるよう取り組んでいるスーパーが増えてきています。大型店舗だけではなく、地域密着型というような小さなスーパーでも高齢者目線に立った店づくりをしています。
しかし、このようなサービスはいわゆる高齢者だけでなく、全ての世代に指示されているようです。一人暮らしの学生、乳幼児を抱えた母親、家族と同居している高齢者、あるいはしていない高齢者、と生活形態は様々で家庭によってニーズもそれぞれ違ってきます。高齢者向けのサービスが、結果としてどのニーズにも沿う形になっているのです。
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