最近、介護用品は、ホームセンターやドラッグストア、100円ショップなどでも簡単に購入することができます。私たちの身近な介護用品といえば、車椅子や排泄用品(おむつ)などが挙げられます。
私達が毎日、何気なく生活している中で車椅子を使用している高齢者などを目にすることは、決して珍しいことではありません。しかし、その車椅子をよく見ると同じような形をしているように見えても実は、その人に合った様々な機能が付いています。
一般的な車椅子は、ホームセンターなどで数万円ほどで購入することができます。これは標準的なもので特殊な機能は、ほとんど付いていません。
車椅子は、その人にとっての自家用車と同じ
私達が日頃、通勤等で使用している自動車も軽自動車や普通車、スポーツタイプやクラシックカーなどに分かれているように、車椅子も同じように機能などによって、種類が様々に分かれています。
一般的な車椅子には折りたたみ程度の機能が付いていますが、車椅子には介助の必要性によって、車輪が大きく自分で操作できる自走式と車輪が小さく自分では操作できない介助式があります。その他にも、足を乗せるフットレストと呼ばれる場所が、開くものや取り外しができるもの、アームレストと呼ばれる肘掛けが跳ね上げ式になるものや高さを変えられるもの、取り外しができるものなどがあります。これは、高齢者等を移乗介助する介護者の負担を軽減する理由があります。これらの機能は、最近では比較的標準的なものになりつつあります。
特別養護老人ホームなどの重度高齢者が多い介護施設では、リクライニング式車椅子を利用することが多く、これまでの機能とは別にリクライニング機能やティルト機能が付いているものがあります。リクライニング機能は、背もたれのみが傾くのに対し、ティルト機能は、座面と背もたれが直角の状態でも傾きます。これらは、前傾姿勢になる高齢者などに使用されます。車椅子の中で一番特殊なもの言えば、電動車椅子があります。最大時速6km程度で走行可能で屋外の外出などに活用されます。
介護用品は、購入する以外にもレンタルが可能
車椅子は個人に合わせて必要な機能を選択することが可能ですが、リクライニング式車椅子などを購入する場合には、数十万円以上の費用が必要となるため簡単に購入することは困難です。しかし、介護用品は購入する以外にも介護保険を利用してレンタルすることができ、毎月低価格で利用する事が可能です。ただし、介護用品の中には車椅子のようにレンタルできるものと排泄用品や入浴用品のようにレンタルできないものがあります。
介護用品を購入する場所が増える中、使用する頻度や期間などによって購入とレンタルを使い分け、上手く活用することが必要です。
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