今回は、介護が必要な高齢者が介護施設へ入居するのを敬遠する理由の一つが「一度入居してしまうと融通が利かない」ということに関して、入居しても自分のやりたいことが禁止されない介護施設を考えていきます。
羽を伸ばせる施設とは
1.有料老人ホーム
有料老人ホームは利用料金がピンキリだといわれています。
例えば都心部では、入居するために数千万円の「入居一時金」を納めなければならないことが一般的です。これが地方にいくと、数百万円ないし数十万円、或いは入居一時金を必要としない有料老人ホームまで存在します。
しかも、月々の利用料にも差があります。50万円程度かかる施設もあれば、20万円程度で済む施設もあるのです。ですから、ピンキリだといえます。
そして、これら利用料金のピンキリさが、実は融通が利くか利かないかのピンキリさにもつながっています。
例えば、高額な入居一時金や利用料を支払うからには、それに見合ったサービスが提供されるはずです。
いつでも好きな時に外出できたり、3食毎回バイキングであったり、食事はホールに出ていかなくても自室に運んでもらえたり、週に一回必ず往診が受けられたり、プールやジムなどの運動機器が整っていて自由に利用することが出来たり…という具合です。
当然ですよね、もらっているお金をそれらに分配するのですから。
これに比べ、一時金や利用料が比較的安価な有料老人ホームは、融通を利かせるための資金源がありませんから、あまり期待することはできません。
2.サービス付き高齢者向け住宅
有料老人ホームと似ている面がありますが、サービス付き高齢者向け住宅の場合、どちらかと言えば有料老人ホームよりも「一般賃貸住宅」に近い要素があります。
常駐している職員は、相談員程度の人が一人居れば良い決まりになっていますから、その職員から介護が受けられる訳ではありません。
もちろん有料老人ホームでも、“外部サービス型”と呼ばれる施設では、外部の訪問介護ステーションなどから介護サービスを受けることになるので、同じような形態なのですが、この場合であっても、有料老人ホームよりもサービス付き高齢者向け住宅の方が、配置しなければならない人員だとか施設の設備の基準などが緩くなっています。
ですからその分、自分のやりたいことがやりやすい環境であるといえるかもしれません。
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