第4回はチョコレートに含まれる成分についてお話をしました。第5回目は、ではどうすれば最も効果的に成分を摂ることができるのかを紹介していきます。
【効果的な摂取方法とは】
チョコレートの原料であるカカオ豆には、カカオポリフェノールやテオブロミンといった健康に役立つ成分が含まれています。チョコレートを摂取することで、それらを身体に取り入れることができます。では、効果的に取り入れるにはどうすればいいのでしょうか。そして気になるのが、チョコレートの食べ過ぎにならないかということです。チョコレートはカロリーが高いので、たとえ身体に良い成分が入っていたとしても、太ってしまったらいやですよね。そのあたりについても、説明いたします。
チョコレートにはいろいろな種類があります。お店でよく見かけるのがミルクチョコレートです。あとはビターチョコレート、ホワイトチョコレートといったところでしょうか。実はこれらチョコレートは原材料となっているものが違います。ミルクチョコレートは乳製品が入ったチョコレートのことです。ミルク成分としては全脂粉乳、脱脂粉乳、クリーム粉乳があります。ビターチョコレートは、ダークチョコレートということもあります。ミルクが入らないチョコレート、もしくは入っても少量のチョコレートです。カカオマスが40%から60%含まれています。最近ではカカオ分が70%から90%含まれた、低糖のチョコレートをさすこともあります。最後はホワイトチョコレートです。ホワイトチョコレートはココアバターにミルク、砂糖などを混ぜて作られます。ココアバターとは、カカオ豆を搾油して作られる植物油脂です。ココアバターはカカオ豆に53%から58%含まれています。ホワイトチョコレートはカカオ豆を原料に作られているので、チョコレートになります。
カカオ豆の成分を効果的に摂るために、この3種類のチョコレートの中からどれを選ぶのがよいかというと、ビターチョコレートです。なぜなら、カカオ分を一番多く含んでいるからです。例えばテオブロミンはホワイトチョコレートには含まれていません。このためより多くの成分を含んでいるビターチョコレートを食べたほうが、より効果的な摂取方法といえるでしょう。同じ理由で、やはりカカオ分が少ないミルクチョコレートよりもビターチョコレートのほうがおすすめです。
どれだけ食べたほうがいいのかなど、詳しい話は次回に回して、今回はこれで終わりにします。
出典:http://www.photo-ac.com/ 写真ACさん