「朝の目覚めは、爽やかに!」なんて言う言葉がありますが、ふと気が付けば、ここ最近こんな目覚め方をしていないような気がします。頭も身体も重く、目覚まし時計の音が、拷問のように聞こえる…これって、ただの疲れ?それとも、何かの病気?もしかして、最近よく耳にする「睡眠障害」?あなたの「眠り」をチェック!
★不眠症
睡眠障害の代表的な症状と言えば、「不眠症」です。これもいくつかのタイプに分かれます。
《入眠困難》 いわゆる「寝つきが悪い」という症状です。ベッドに入っても、1時間前
後、睡魔が訪れない状態を言います。
《中途覚醒》 一旦眠りについても、朝が来るまでに何度も目が覚めてしまう症状を言い
ます。
《早朝覚醒》 自分が起きようと思っている時間より、2時間以上も早く目が覚めてしま
い、それからは眠れなくなる症状です。
《熟眠障害》 いわゆる「眠りが浅い」状態で、長い時間眠っているにしては、熟睡した
感じが得られない症状を言います。
※「不眠症」では、これらの症状が同時にいくつも現れることもあります。
★過眠症
夜にきちんと眠っているのにも関わらず、日中に強い眠気を感じたり、時にはそのまま眠ってしまうこともある症状です。
《ナルコレプシー》 10代で発症することのある疾患です。日中に突然抑えがたい眠気を
感じて寝てしまうことや、笑う・怒るなどの感情の変化があると、
突然身体の力が抜けたりします。
《特発性過眠症》 夜の睡眠が10時間以上と長くなったり、日中も1時間以上の居眠り
が続くこともあります。これもやはり疾患です。
※眠り過ぎる場合は、病気の場合が考えられます。医療機関を受診しましょう。
★概日リズム睡眠障害
体内時計のリズムと、昼夜のサイクルが合わないために生じる睡眠障害です。
《睡眠相後退症候群》夜にベッドに入ったものの、明け方近くまで眠れず、その後眠ると
昼過ぎまで寝入ってしまう症状です。
《睡眠層前進症候群》夕方になると眠気に襲われ、そのまま寝てしまうと早朝に目が覚め
てしまう症状です。高齢者に多く見られます。
《交代勤務による睡眠障害》日勤、夜勤が交代になる勤務形態の場合に、現れます。
《非24時間睡眠覚醒症候群》
寝付く時間、起きる時間が、毎日1~2時間ずつ遅れて、ついには
昼夜逆転の生活になってしまう症状です。
※いずれにしても、自分の生活に合わせて、体内時計のリセットが必要となります。
★睡眠時無呼吸症候群
中年期以降の男性に多く見られる症状で、睡眠時に呼吸が止まり、それが何度も繰り返されることで、熟睡感が得られない病気です。
ひと言で「睡眠障害」と言っても、その現れ方や症状は多岐に渡ります。
自分の症状をしっかり把握し、そこから原因と対策を練っていくことが大切になるでしょう。
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