緑内障の目薬をさしていた人が、知らない間にまつ毛が伸びてきてしまったという副作用を利用して作った「まつげの美容液」が近頃女性を中心に人気ですね。
まつげに効くものであれば髪の毛にもひょっとしたら効果があるのかもしれませんが、まだそのあたりの研究はされていないようです。将来的にも様々な研究がされて素晴らしい効果のある薬などがでてくるかもしれません。
【男女の抜け毛はどう違うの?】
さて、抜け毛といっても、男性と女性とでは少し違います。
男性の場合は、男性ホルモンの影響によって毛母細胞の働きが低下して抜け毛がおこったり、食生活や生活リズムが乱れたときに脱毛がおこることがあるほか、遺伝的要素もあるようにいわれています。
お父さんやお祖父さんが薄毛だと子供さんも薄毛だということが多い場合があるのですが、女性の場合は男性ほど遺伝のことは気にする必要はないようです。
女性の場合は、遺伝というよりはむしろ、その人個人のホルモンバランスの崩れなどによることが多いようです。
昔は、抜け毛、薄毛や白髪などは高齢の女性の悩みでしたが、今やアラサー、アラフォー世代の女性であってもこれらのトラブルを抱えておられるかたも多いようです。
ホルモンバランスの乱れによっておこる更年期障害というものがありますが、近頃はアラサー世代の女性でも「若年性更年期障害」や「プレ更年期」などといわれたり、診断されたりすることがあります。
【女性の抜け毛や薄毛の原因】
女性の社会進出が進み、若い女性の中でも男性たちのように日々様々なストレスがかかっているかたが多く、昔よりもホルモンバランスの崩れがはやくおこるようになっているせいでしょうか。
食生活の乱れや、遅くまでおきているなど生活習慣の乱れ、また過度なダイエットなどで栄養素が不足しているということも考えられます。
年配の女性よりも症状は軽いとはいえ、このようなホルモンバランスの崩れによって頭髪にも影響がおよんでくることがありますので注意が必要です。
抜け毛が気になるかたは適度にストレスを解消し、食生活、生活習慣などをみなおしてみると良いでしょう。
髪の毛は、個人差もありますが、健康なかたですと1日に平均約0.4mm伸びています。毛根の部分で細胞分裂がおこり、体は一生懸命に髪の毛を作り続けてくれているのですが、ホルモンバランスの崩れや栄養素の不足などにより、髪の毛の質が悪くなり抜けやすい弱々しい髪の毛しかできなくなってしまいます。
シャンプーのしすぎで脂分をとりすぎるのも良くありません。適度にうるおいを保てるように、ご自分に合ったヘアトリートメントやオイル、育毛剤などをみつけて使ってみると良いでしょう。
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