(写真:ビジトリーフォト)
今までは、最初の報告者に従ってワンサン潰瘍性歯肉炎や口内炎ともいわれていました。
しかしこの病気は、急激に発症して歯肉の壊死や潰瘍ができたり、偽膜ができ、疼痛または強い口臭があります。
これより、名前が急性壊死性潰瘍性歯肉炎・歯周炎と呼ばれるようになってきました。
以前から歯肉炎にかかっていた人が、この病気が合併すると急性壊死性潰瘍性歯肉炎と歯周炎が合併すると、急性壊死性潰瘍性歯周炎になります。
(写真:ビジトリーフォト)
<急性壊死性潰瘍性歯周炎の原因は何?>
原因はいまだによくわかっていません。
予想としては、プラークやストレス・喫煙・栄養失調などが挙げられます。
<症状の現れ方ってどんなの?>
症状の現れ方としては、急に歯と歯の間である歯肉(歯間乳頭)に痛みが生じます。
それから赤く腫れてきて、1日から2日にかけて歯間乳頭が破壊されてしまい、壊死してしまいます。
それからは潰瘍が形成されます。
潰瘍は、白血球・赤血球・フィブリン・壊死組織片・細菌塊などからなる灰白色の偽膜で覆われてきます。
偽膜ははがれやすいもので、取れてしまうと潰瘍の部分が出てくるために、出血しやすく、食べ物やハブラシが当たるだけで痛みが出ます。
普通は、歯間乳頭と歯の縁の歯肉に病気の症状が出ることが限られてきて、歯間乳頭がクレーターの状態になったりすると、陥没するので歯と歯の間に隙間が現れます。
症状が軽い場合は4日から5日くらいで治りますが、重症になってくると病気の状態は歯槽粘膜・扁桃などの周囲の組織に及び、発熱や頭痛や倦怠感・リンパ節の腫脹などが表れてきます。
(イラスト:いらすとや)
<では治療の方法はどうやって治療するの?>
治療方法としては、洗口剤やうがい薬で、口の中を極力清潔にしておくことが非常に大切になってきます。
できれば、痛いとは思いますが、歯ブラシで歯磨きをする方法もあります。
この歯ブラシでキレイニする方法が一番望ましいのですが、どうしても歯茎が炎症をおこしているので、注意しながら行ってください。
歯についた汚れは、綿棒やガーゼを使ってこすり取るのも良い方法です。
これはら歯ブラシがついつい歯茎に接することもなく、痛みもあまりありませんね。
この病気は痛みを伴うことと、またHIV感染との区別が不可欠になってきます。
ですから、歯科医のもとで適切な治療を受けることをお勧めします。
急性な症状を緩和させるためにも、抗生剤や鎮痛剤の服用が必要です。
その後、歯周治療が開始されていきます。
特に大切なのは、HIV感染です。
HIV感染はともすると、自覚するのが遅れる場合があります。
もし、その可能性がご自身にあるのでしたら、検査をしてください。
そして適切な治療を行ってください。