虫歯はできればなりたくないものですが、気づかない内に虫歯になっていた!と言う事はよくあります。虫歯の治療は自身で行い完治する事は稀で、殆どは歯医者による治療がないと完治する事は難しいでしょう。
では現在、虫歯の治療法はどのようなものがあるのか?今回虫歯の進行によって分けて説明していきます。
今回、「虫歯の原因」で紹介した通り、虫歯の進行に分けて説明していきます。
■1:初期虫歯と診断された場合
初期虫歯では、歯の溝が少し黒くなっていたり歯の表面だけが他の歯よりも白くなっています。初期虫歯の段階では、歯医者によって削らずに2つの方法で治療を行う事が多いです。
まず「フッ素の散布」です。
フッ素はもともと私達の歯をミュータンス菌等の菌から出る酸から守ってくれる成分です。
このフッ素を散布すると、歯の「エナメル質」と結合して今まで以上に厚く硬い層を作り上げて私達の歯を守ってくれます。
次に歯に溝がある場合は「シーラント」と呼ばれる成分で塞いでしまいます。
シーラントで塞ぎますと、歯に付着していた菌が「身動きがとれない!」と言うほど歯にシーラントが馴染んでしまいます。すると活動できなくなり死滅させる事ができるのです。
ただし、シーラントでも完全には防ぐ事ができませんので「塞いだから安心!」ではなく再び歯医者に通う必要があります。
■2:浅い虫歯の場合
歯が少し奥まで削られている、または歯の黒ずみが増している場合は浅い虫歯になっています。その場合、歯を削るかコンポジットレジンを使うかに分かれます。
歯を削る場合、虫歯部分を削るだけでなく詰め物に合わせるためにも削ります。
「虫歯を削るのに時間が掛かるな…」と思っている時は、一緒に詰め物にあうようにしているのでしょう。その後に「銀歯」、または最近注目されているセラミック質の詰め物を入れます。
ではコンポジットレジンはどうでしょうか?
これは歯の色に近いタイプの樹脂性素材です。
特徴として、ペースト状のものが特殊な光で簡単に硬めてしまうことできるのです。
そのため、例え浅い虫歯でも型を取るために大きく削る必要も無く、早ければ数日で虫歯だった部分が綺麗な歯に戻っているでしょう。
■3:神経まで到達した場合
神経まで到達していると、サッカーで言えばほぼレッドカードです!
ですが、神経の表面であればまだ手はあります。
それがMTAセメントです。
このセメントを神経表面にまで侵攻してきた虫歯の上にかぶせます。
すると虫歯で溶けてしまった歯が徐々に再生していき、硬い歯に戻る事ができるのです。
そのため神経を抜く事無く、歯を残せる確立が飛躍的に高まったのです。
しかし、既に神経の奥まで達しましたら抜歯する確立が高まります。
その際、差し歯・インプラント、最近では親知らずのように必要の無い歯を移植する事までできます。
上記のように、虫歯は早期に発見できれば治療も手軽に済みます。
少しでも「虫歯かな…」と思いましたら、早めに歯医者にいくようにしましょう。
そして次回!私達の歯に潜む「歯石」について紹介していきます。
定期健診では良く「歯石取り」を行われますが、歯石は何か?そしてなぜ残しておくといけないのか?等を1つ1つ解説していきます。
次回も是非ともご覧いただけると幸いです!
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