前回は、脳梗塞を防ぐ食べ物についてみていきましたが、第九回目の今回は、脳梗塞を防ぐための運動や生活習慣などについてご紹介していきたいと思います。
【運動習慣はありますか?】
運動がよいということはわかっているけれど、なかなか時間をとって運動をするのは難しいというかたも多いのではないでしょうか。
一般的に、よく運動したり体を動かしたりするかたの中には、脳梗塞などが少ないといわれているようです。
まず、生活習慣病が脳梗塞などの原因になるということを以前にお話ししましたが、生活習慣病を予防・改善するためには、やはり食事療法だけでは十分とはいえません。
食事に気を付けるとともに、運動などもしっかりとしておくことが大切です。
日常的に運動をすることによって、血圧や血糖値も下がりますし、脂肪燃焼しメタボの予防にもなります。中性脂肪やコレステロールなども減らす効果が期待できます。
ストレスの解消にもなり一石二鳥。
このように、脳梗塞の危険因子を少しでも減らす努力をしたいものです。
【ちょっとした運動でも続けることが大切】
運動というと、スポーツジムに通って本格的に・・・などと考える方もおられるかもしれませんが、そんなにすごいことをしなくてはいけないというわけではありません。
脳梗塞予防のためには、ウォーキングや水泳、サイクリングなどの全身運動ができるような有酸素運動がおススメです。
血行も良くなり、脂肪も燃焼されやすいのでダイエットにも効果的です。
お仕事などで忙しく、まとまった時間がないようなかたは、電車やバスなどをちょっと一駅手前で下りて、20~30分ほど歩いてみるだけでもかなり違います。
休日には、公園近くでサイクリングなどはいかがでしょうか。
【注意を要する運動】
ウエイトトレーニングなどの息を止めてしまいがちなような運動や、ゴルフなど瞬間的に力を入れるようなスポーツなどでは、たまにスポーツ中に、動脈の内膜と中膜などの間に裂け目ができて血液が流れ込んでしまう「脳動脈解離」などで脳梗塞がおこってしまうことがあるようですので、注意が必要です。
特に血圧が普段から高めのかたは気を付けておきましょう。
炎天下でのスポーツなどは、こまめに水分補給をして、体の調子が悪い時には休む心がけが必要です。
いかがでしたでしょうか。
次回は、いよいよ最終回です。これまでのまとめについてみていきたいと思います。
(Photo by Ashinari http://www.ashinari.com/ )