これまで十回にわたり、脳卒中についてみていきましたがいかがでしたでしょうか。
今回はいよいよ最終回です。
これまでのまとめをみていきましょう。
【これまでのまとめ】
脳卒中は大きくわけると「脳梗塞」や「脳出血」があり、この中にもいろいろなタイプがありましたね。
いろいろな症状があり、心房細動のような「心源性脳梗塞症」と呼ばれるようなものもあります。
高血圧・糖尿病・脂質異常症・メタボリックシンドローム・慢性腎臓病などの生活習慣病があるかたは特に注意が必要でしたね。
特に、タバコやお酒をのむ習慣があるかた、血縁者に脳卒中になったことがある人が多いかたは要注意ということもご紹介しました。
【血行を良くする】
運動不足の人は、日々少しの時間ずつでもよいので、体を動かすように心がけたいものです。
ウォーキングやジョギングなどのほか、家で簡単にできるようなものでは、「ラジオ体操」などもおススメです。
ラジオ体操は、昔、生命保険会社が、みんなが健康になってもらって生命保険などを使わなくても済むようにと考えて広めたものだともいわれています。
健康を保つためには、わずか3分ほどですが大変血行促進などに役立ちますのでチャレンジしてみても良いでしょう。
また、朝起きる前に布団の上で、「ゴキブリ体操」をするのもおススメです。
これは、寝転がったまま手足を上にあげて、ブルブルと1分ほど震わせる体操です。
ゴキブリに殺虫剤などをかけたときに、あおむけになる姿が似ているのでこういう名前がついているのですが、簡単な運動ですが、全身の血行が良くなり、脳梗塞などの予防に一役かってくれます。
【ひょっとしたら・・・という心がけが大切】
「私はならないから大丈夫」「まだそんな歳じゃないからならないでしょう」と思っていると、なってしまう可能性があります。
特にまだ若い人たちは脳卒中なんて考えてもみなかったと思われている人も多いと思いますが、著名人などでもまだ若い方が次々と脳梗塞などになっておられますよね。
「若年性脳梗塞」も、近年食事の欧米化や運動不足、過度のストレスなどから増えてきていますので注意が必要だといえそうです。
常に、「ひょっとしたら・・・」と危険予測をしながら、暑い時期には水分をよくとって血液がドロドロになるのを防ぎ、寒い時期には室内と屋外の気温差などに注意してお風呂などに入るときも部屋を暖めておくなど注意するような生活を送りたいものですね。
(Photo by Ashinari http://www.ashinari.com/ )