(写真:ぱくたそ)
最近働く女性の間に「頭痛」を訴える人が増えています。
普通は頭痛がする場合は、軽く考えて頭が痛いなと思ったら痛み止めを飲みます。
しかし、この頭痛、軽く考えてはいけない時もあります。
特に注意が必要な頭痛は、急にひどく傷みだす頭痛です。
なんらかの体からの疾患からくる頭痛は、突然の激しい頭の痛みであることが多いのです。
すぐに処置をしないといけないものも多く、手遅れになると命取りとなる場合もあります。
ですから、頭痛を簡単に済ませないようにしなければなりません。
頭痛が出る主な病気として挙げてみると、まずはくも膜下出血・脳腫瘍・脳出血・髄膜炎などの、ほとんどが脳の関係するものばかりです。
頭の病気で痛みが出るとは限りません。
中には痛みがない病気もあります。
例えば慢性硬膜下血腫は、激しい痛みはありませんが、軽い麻痺があります。
髄膜炎は風邪に似た症状が出るので、見分けが付きにくいと言えます。
若いときは頭痛に襲われたことがない人、頭を振ると痛みが増す場合、吐き気やおう吐がある場合は、頭の病気を疑った方が良いと言えます。
しかし慢性の頭痛の場合は、そのほとんどが緊張型または筋収縮性頭痛という、いわば血行不良により筋肉が凝ることから起きると言えます。
その特徴は、頭を締め付けるような痛みが終日続くような頭痛です。
夕方から夜のかけて悪化する傾向があり、首を回すとめまいが起きる場合もあります。
筋肉や神経が緊張して起こる頭痛は多いものですが、その他には咬み合せが合わない、姿勢が悪い、睡眠不足、眼精疲労なども含まれます。
また、精神的な疲労も含まれます。
体に疾患がなく、ただ慢性的な頭痛の場合の多くは、日常生活の中に頭痛を起こす要因があります。
その中でも特に気を付けてほしいことは、睡眠不足です。
なんでもないようなことですが、特に気を付けてください。
疲労がたまって体が弱っていると、頭痛が起きやすくなりまたその症状もひどくなりやすいと言えます。
このことを考えると、日ごろの過ごし方、例えば規則正しい生活、しっかり睡眠をとる、きちんと食事を摂る、適度な運動をする、ストレスをためないなどの工夫が必要となってきます。
とにかく普段から心と体に疲れを溜め込まないようにして、健康に過ごすことが大切になってきます。
これこそが、頭痛対策と言えるでしょう。
ただこのような場合も考えられます。
(イラスト:いらすとや)
<偏頭痛の場合>
心臓の鼓動に合わせて痛みが出る頭痛です。
左右どちらかのこめかみがズキズキ痛む頭痛は、血管が肥大して起こる頭痛でこの場合は偏頭痛といいます。
こめかみだけではなく、おでこや眼の奥が痛むことがあります。
この痛みは半日から長いときは3日くらい続くこともあります。
痛みが進行すると、頭の全体に痛みが拡大していきます。
またその他の特徴としては、ある程度ではありますが、定期的に継続して起こるのも特徴と言えます。
その原因は、ストレスやホルモンバランスの乱れや、睡眠不足、寝過ぎ、季節の変わり目であったり、音や光が原因である場合もあります。
この音や光が原因の場合は、そのメカニズムは分かっていません。
その他には目がチカチカする、食欲が増す、甘いものが欲しくなる、体がむくむ、不安な気持ちになるなどがあります。
一般的に偏頭痛は、体を動かすと痛みが増すことがあるので、安静にしているようにしてください。
また光が痛みをますこともありますので、部屋を薄暗くして寝ていることも必要です。
あまりにも痛みがひどい場合は、病院で診断してもらうといいでしょう。