刻んだり柔らかくするなど、食べるための安全な処理がしてあり、様々なバリエーションがある介護食。
高齢者本人や介護者にとっても重要な食材になっています。
ニーズが高まっていくにつれ、市場も拡大していくため商品開発も進んでいきます。
バリエーション豊富な介護食
見た目が悪い、美味しくないなどの食欲の低下に繋がる悪循環を断ち切るために介護食は日々進化しています。
噛む力、飲み込む力に合わせて食品を4段階に区分したやさしい献立を販売している会社もあります。
これらは噛む力が弱くなった人向けにやわらか食を販売しています。
やわらかさを4段階に区分したレトルトと冷凍、ゼリー飲料などバリエーション豊富な品揃えです。
主食からおかずまで幅広い品揃えです。
チルドコーヒーのような小さなカップ型の介護食もあります。
125ミリリットルで200キロカロリーのエネルギー、たんぱく質、ビタミン、ミネラルを効率よく摂取することができます。
これなら噛む力が弱い高齢者でも安心です。
介護食は、介護施設や通販がこれまでメインでした。
徐々に介護食の商品開発は進み、食品スーパーに販路を拡大しています。
介護食とは関係ない方でもこれからは日常的に目にする機会が多くなるということです。
在宅介護向けの介護食に受容が高まるが…
近年在宅向けに介護食の商品開発が進んできていますが、まだ需要に応えているとは言いがたいです。
現在の要介護者数は増え続けていく一方で、その中で在宅でサービスを利用している人が圧倒的に多いです。
わざわざスーパーに足を運ぶよりも、自宅に届けてもらう方が圧倒的に便利です。
特に1人暮らしの方ならなおさらです。
そんな中で、介護食の8割強は、医療施設・老人福祉施設などの業務向けに流通しています。
残り2割の市販向けは、通信販売が大半というのが現状です。
ただ、店頭で出回りにくい理由としては介護食が何であるのか、食品の範囲も明確になっていないためです。
現状では、噛む力や飲み込む力が低下した人が利用する食品、普通に食事が取れる人向けの食品、塩分やたんぱく質などを控えたい人向けの食事など、様々な介護食が出回っています。
様々な名前で販売しており統一感がないため分かりづらいのです。
その業界で働く方、もしくは介護している人間でなければ商品の区別がつきにくいのです。
定義が統一されていなければ、どういう人向けの商品なのか判断しづらいです。
例えば、栄養摂取が目的なのか、咀嚼に問題があっても食べられることが目的なのか、分かりにくい商品が混在しています。
商品の目的を明確にしていき、全ての消費者に対して理解しやすい介護食を作っていくことが今後の課題ではないでしょうか。
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