ブランドもののスーツを着込んで仕事が出来る、みんなの憧れの上司。でも、しゃべった途端に「あれ、なんだか息が臭う?」なんて、幻滅ですよね?
男性に限らず女性にとっても口臭は、自分でわかりにくいだけに気になります。
口臭の原因で一番多いのは、ニンニクやニラなどの香りの強い食事の後に臭うもの。これなら、食事の前に牛乳を飲んだり、食後の歯磨きやオーラルケアを行ったりすることなどで簡単に改善することが出来ます。
その他にも、虫歯や歯周病、加齢で唾液が出にくくなるドライマウスなどで起こる場合もあります。これらは、歯科医で必要な治療を行い、口腔内の乾燥はこまめにお茶などの水分を摂取すると良いようです。加齢による口内の乾燥が気になる時には、両耳の下にあるくぼみを軽く抑えると、耳下腺が刺激されて唾液が出やすくなります。
それでも改善しない時は、「胃腸」が原因のことも。毎日、接待で暴飲暴食やストレスでキリキリしていませんか?このタイプの方は、舌を見るとべったり舌苔で覆われていることや舌の真ん中に1本線のような溝があることが特徴です。特に、舌苔の色が白くべったりと舌に張り付いている方は「食べ過ぎ」。自分の消化能力を超えて食べすぎたり、ストレスなどで胃腸の調子が弱っていたりすると舌にその兆候があらわれてきます。
舌の真ん中にある線も、マンガなどでよく見かけますが、すべての人にあるわけではありません。もともと体質的に胃腸が弱い方に出る線ですが、不摂生やストレスでさらに胃腸が弱くなってくると、徐々に溝が深くなっていきます。早めに食習慣を整え、ストレスを解消しましょう。
口臭予防するには
そして、一番口臭の原因になるのが黄色い苔がべったり張り付いたような舌。ひどい時には緑色や灰色に見えることもあります。胃腸の消化不良が進んでくると、身体の中が熱を持ち、胃痛や便秘などで体内の余分な熱がさらに溜まると、舌苔も白から色を帯びてきて黄色~緑色になってきます。
これらの原因はもちろん消化不良ですが、一番多いのがお酒の飲みすぎと激辛の食べ物が大好きな人。お酒は少量なら血行を促し薬となりますが、毎日飲んでいたり、アルコール度数の高いお酒を常用したりしていると、胃腸が熱をもち炎症を起こしやすくなります。また、同じようにトウガラシやコショウなどの香辛料が大量に入った食べ物が大好きな人も要注意です。見た目にはわかりませんが、胃腸の粘膜が刺激によって炎症を起こしている可能性が高いので、舌苔が黄色で口臭が気になったら、お酒や激辛の食品を控え、大根おろし、ドクダミ茶、ゴーヤ茶、ガジュツの粉末などで胃腸の中の炎症をとりましょう。舌苔が常に黄色い方は、念のために胃腸の検診を受けておくことも忘れずに。
舌苔を歯磨きで落とそうとする人もいますが、舌苔は体の状態を教えてくれる重要なサインの一つです。舌苔を落としても、胃腸が炎症を起こしていたらにおいは消えません。舌苔が自然に薄くなるような胃腸に優しい生活をすることで、口臭予防に努めましょう。