電動車いすは、障がい者や要介護者だけではなく、高齢者の移動手段としても広く知られている福祉用具です。
しかし、乗り方やルールを知らなければ事故やトラブルの原因になってしまいます。
また、機種によっては利用できる範囲も異なることから、利用する前に基本的な知識を身に付けておくことが重要だと言えるでしょう。
電動車いすのルール
電動車いすは2013年ごろには累計出荷数が60万台を超えるほど広く普及しています。
それに伴い事故が非常に増えてきており、毎年200件前後の事故が確認されているようです。
事故の多くは道路の横断中に起こっているようですが、それ以外でも段差での転倒なども注意が必要です。
電動車いすは、基本的に歩行の補助として用いられるものですので、時速6キロ未満しか出ないことになっています。
そのため免許は必要ありませんが、駆け足のようにとっさのことに対応することができません。
利用前には操作方法や特性、ルールなどを確認するようにして安全な利用が必要でしょう。
電動車いすは歩行者扱いですので、歩行者としての交通ルールを守る必要があります。
ただし、全長120cm、全幅70cm、全高109cmを超えるものを使用する際は、警察署長が発行する「確認証」の交付を受け、その電動車いすを使用する際に「確認証」の携帯が必要になります。
電動車いすの種類
電動車いすには障害に合わせて種類の選択ができるように操作方法に工夫がされています。
まずは操作方法を確認して選択します。
電動車いすの操作方法にはスティックレバー形のものとハンドル型のものがあります。
スティック方は主に身体障がい者の方が利用されることが多い形式で、片手で行先を決めることができます。
一方のハンドル形は主に高齢者の方が利用されることが多く、バイクのような形をした4輪の電動車いすです。
ハンドル式のものは全長が大きいものが多いためバッテリーも大きく連続走行距離が長くなります。
一方のスティック式は通常の車いすにバッテリーがついたような形状なので連続走行距離は長くはなりません。
どちらが良いということではありませんが、途中でバッテリーが切れないような選び方をする必要があります。
電動車いすの選び方
電動車いすを選ぶ際には、乗り心地を体感することが大切です。
地面の凹凸や段差の衝撃の有無、加速性などもチェックポイントです。
次に操作性ですが、操作しやすいものでなければ事故の原因にもなりますので、小回りが利くか、行動範囲の道路幅や段差に適応しているかなど確認しましょう。
それに加えて、身体に合ったサイズのものを選ぶことが重要です。
極端に大きいものや小さいものは体への負担や操作性の低下につながりますので、専門家にチェックしてもらうようにします。
最後にモーターやバッテリーについて確認しておきます。
利用する時の連続走行距離が長い場合はバッテリー容量に注意するようにしましょう。
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