介護グッズはこう選ぼう!介護用オムツ・パンツの基礎知識
高齢化社会になった今、数々の介護グッズが開発され販売されています。
その中でも介護用オムツ・パンツは軽度から重度の介護まで、また外出時に便利な薄型パンツなど種類も豊富です。
でも実際買う時にはどれを選べばいいのか悩んでしまうかもしれませんね。
今回はそんな排泄用介護グッズを取り上げてみたいと思います。
■排泄用介護グッズの種類
排泄用の介護グッズには一般的な介護用オムツだけではありません。また介護用オムツと一口に言っても様々なタイプがあります。
・テープ型紙オムツ
平型の紙オムツ(布オムツもあります)で介護者による交換がしやすい。オムツカバーを併用すると安心です
・紙パンツ
パンツの形状をしていて自分で着脱しやすい。
・ライナー
紙オムツ・紙パンツの中に敷いて使います。
・パッド・尿取りパッド
ライナーと同じく紙オムツ・紙パンツの中に敷いて使います。
男性用、女性用、長時間用、夜用など性別やシーンに合わせてたくさんの種類があります。
・オムツカバー
主に施設などで使われています。紙オムツ・布オムツをカバーし漏れを防ぎます。
・失禁用パンツ
くしゃみの拍子のような微量な尿漏れをケアします。
■排泄用介護グッズ・紙オムツの使い方
紙オムツ・紙パンツを排泄のたびに交換するのは非常にコストがかかります。
そのため、紙オムツ・紙パンツにライナー・パッドを組み合わせて使用するのが一般的です。
紙オムツの形状、介護される方の体型などによっては漏れやすくなってしまうこともあるので、いろいろ試してオムツ・パッド・ライナーのピッタリな組み合わせを探してみてください。
≪介護状態による紙オムツ・紙パンツの目安≫
・自立している
腹圧がかかったとき(くしゃみをしたときなど)に微量の尿漏れがある
→失禁用パンツや通常のパンツに尿漏れ用パッドを敷く
・ほぼ自立・一部介助が必要
自力で排泄ができる
一部介助があればパンツの上げ下ろしができる
介助があれば歩行できる
トイレまで我慢できる
→パンツタイプかパンツタイプにパッドを併用
・介助が必要
尿意を伝えることができる
介助があれば自分で排泄できる
→パンツタイプ、テープ型紙オムツにパッドを併用
・全介護
寝たきり、または歩行はできるが重度の認知症
自力排泄は困難
→テープ型紙オムツとフラットタイプパッドの併用
排泄用の介護グッズは使用者よりも介護する側が購入することが多く、特に寝たきりの方はモレなどの不快な状態を上手に伝えることが困難です。
パッドを交換するときにはサイズや交換する間隔などが合っているか注意して見てください。
■自立のための紙パンツ
特に排泄の自立は人間の尊厳にかかわるものです。
排泄に介助が必要な場合でも、本人が尿意を伝えることができたり歩行が可能な場合には
安易にオムツを使用せず、自分で上げ下ろしできる紙パンツを使用することで、排泄の自立を維持するようにしたいものです。
■最後に
介護グッズは排泄用品だけでなく車イスや食器など様々な分野に渡っています。
こうした介護グッズを上手に利用して本人と介護者双方の負担を減らし、自分でできることは自分でする、それが生活の質を維持していくことにも繋がるのではないでしょうか。
http://www.photo-ac.com/main/detail/139533?title=%E3%83%88%E3%82%A4%E3%83%AC%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%B3