リハビリは何歳まで効果的?
リハビリをしていく上で、効果があるのか、どうかというのは多くの人が気にしていくことと思います。
リハビリをしたからと言って、身体機能が元にもどる保証はありません。リハビリをすれはどんな人も健常な状態に戻していける確証はなく、限界が見えてきてしまうことがあります。このような現状で、リハビリを視野に入れた介護、福祉が注目されている理由として、「やらないより、やったほうが良い」という真実があります。
リハビリは、しないよりも、したほうが良いことは明確であり、それによって身体機能低下を大きく防いでいくことができるとされています。
また人の体は年齢を重ねていくと、どうしても機能を低下させがちです。そのためリハビリで効果がないと思っている人でも、実はリハビリをしていることで本来の低下スピードに戻すことができ、障害による著しい身体機能の低下を防げているということもあるのです。
このようなことから、リハビリというのはいくつになっても効果的であり、何歳以上はリハビリの効果は期待できないということはありません。100歳を過ぎていてもリハビリの意味というのは大きくあることになります。
- 実用性を考えなければいけないという難しい問題はある
リハビリというのは何歳であっても効果を発揮してくれる可能性はありますが、実用性の問題はあります。例えば、100歳以上で歩けない人が、歩けるようになるリハビリをすることは実用性があるかどうかということです。当然健康的な人で、問題なく歩けている人は、歩けるようにし続けるリハビリは大きな効果があります。しかしもともと足が悪い人で、100歳を過ぎて無理にでも歩けるようにすることは意味があるのかということです。100歳を過ぎていれば車椅子で移動をしていてもそれほど不自然なことではなく、人の体も100年も使われていれば当然大きく老化をしています。この場合には、歩けている人がすごいというように価値観を変えていくことも必要になります。
リハビリの効果は何歳でも期待できますが、だからこそ、リハビリの実用性と言うのは考えていかなければいけません。専門家の価値観を押し付けることにもなってはいけませんが、当事者を無視して、家族の価値観を押し付けてしまうのも良くないでしょう。このあたりは難しい問題のひとつとなっています。専門職も家族も、そして当事者もしっかりと考えていかなければいけないポイントです。
引用
http://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=174949&word=%E9%96%A2%E7%AF%80%E7%97%9B