皆さんは介護で問題になっている「老老介護」と言う言葉を聞いた事がありますか?
これは元気な高齢者が高齢者を介護する事で、高齢化社会が進んでいくとこのまま増加していくと言われています。本来であれば介護施設、もしくはヘルパーや身内に頼る事もできますが、なぜ老老介護が増加してしまうのでしょうか?
本日、問題になっている老老介護の問題点と解決策について紹介していきます。
■1:なぜ頼らないの?老老介護の問題点
皆さんも、老老介護が増えているのだから介護施設を利用したり、誰かに頼れば良いのでは?と感じますよね?しかし、ここには老老介護の問題点が幾つかあるため利用もしくは頼らないのです。
まず世間体です。
最初から介護施設やヘルパーがあると言う事を知ってはいるものの、利用すると周囲から変な目で見られるのでは?と感じてしまいます。
例えば「介護を人任せにして自分は遊んでいる」「あの人の家、とうとう介護サービスを使うようになったな」等々、中には周囲が介護をしている私を馬鹿にしているのでは?と思い込む人まで出ています。
次に費用の面です。
別段介護サービスを利用する事に恥ずかしさを持っていないが、利用したくても先立つものが無いと言う人がいます。
特に年金暮らしをしている高齢者ですと、中には介護サービスだけで年金全てが持っていかれる人までいます。もしくは介護用品を揃えただけで、資金が無くなってしまう高齢者もいます。
続いて他人を信用できないと言う事です。
例えばヘルパーを利用しようと思っても「この人は本当に大丈夫なのかな?」と疑心暗鬼になってしまいます。最近ではヘルパーによる虐待が増えているせいもあってか、余計に頼み辛い環境になっています!
最後に介護をしている人が倒れてしまうと頼みたくても頼めないと言う事です。
高齢者が介護をしているため、今は健康でも数日先はどうなるか分かりません。
疲労と過度のストレスで倒れてしまい、介護をお願いしようにも自分の体が思うようにいかないためヘルパーを頼めないのです。
以上のように問題点があるため老老介護の場合、介護施設やヘルパーを頼らないケースが増えているのです。
■2:老老介護を解決するにはどうしたら良いの?
老老介護を解決するにはまず「地域包括支援センター」を利用してみましょう。
この施設は社会福祉士・ケアマネージャー・保健師等が在籍しており、介護の悩みを解決したりより良い介護のために提案を行ってくれます。施設に足を運んで相談だけでも良いですし、今後の介護で不安であれば上記で紹介した方々を中心にして今後のプランを作成してもらうのも良いでしょう。また、ヘルパーを斡旋している事業所の紹介や介護施設の紹介まで幅広く行っていますので、まずは足を運んでみましょう。
次に家族と介護について話をしましょう。
家族と言うのは息子や娘になります。現状を話して、1日でも良いから介護の手伝いをして欲しい、または介護施設のためにお金を少し出して欲しい等話し合いましょう。
「情けない…」と思う人もいますが、介護されている人、そして自分自身の今後を考えると家族と会議をする事は大切な事です。負担が少しでも軽くなるなら家族と腹を割って話してみましょう。
最後になりますが、老老介護の他に認知症の方が重度の認知症の方を介護している認認介護も増えています。
そのため自分自身でどうにかしようと思わず、先ほど紹介した地域包括支援センター、または家族と会議をして対策を練るようにしましょう。
引用URL
https://www.pakutaso.com/20140913247post-4538.html