食事は私たち人間に共通する楽しみで、それは高齢者にとっても変わりません。
しかし、高齢者になると嚥下能力が低下し、誤嚥性肺炎などのリスクも高まり、最悪の場合、窒息して死につながることもあります。
それを予防するためにも、適切な食事の提供方法を考えなければなりません。
今回は、そのような食事の場面で使うことが出来る介護グッズについて考えていきたいと思います。
①適切な食事形態で誤嚥を防ぐ。
誤嚥とは食べたものが気管に入ってしまうことで、私たちはむせることで気管から外へ出しますが、高齢者はそのまま食べたものが肺まで到達していまい、肺が炎症を起こして誤嚥性肺炎になることもあります。
誤嚥を防ぐには食事を細かくして飲み込みやすい状態にすることが有効ですが、特に注意しなければいけないのが水分です。
水分は一気に飲み込むと気管に流れ込みやすくなっているため、誤嚥を起こしやすい原因の一つです。
そこで、水分にトロミを付けることが誤嚥を防ぐには有効とされています。
トロミを付けることで水分をまとめて、飲み込みやすい状態にすることが出来ます。
また、魚などの乾いた食べ物にトロミを付けることで飲み込みやすくなります。
②自力で食べられる食事を目指す。
食事は自分で食べたいものを食べた方がおいしいですよね。
しかし、高齢者にとっては食事も一苦労です。なかなか箸が使えない、スプーンを持ってもすくえない、といったことがよくあります。
そこで高齢者が楽に箸やスプーンで食事をすることが出来るように働きかけていくことが大切です。
まず、箸はそのままでは持ちにくい為、ピンセットなどに固定します。そうすることで箸を握った状態でも食べ物をつかむことができ、楽に箸を扱うことが出来ます。
また、スプーンでも先を曲げ、ひらがなの「し」のようにすることで、すくったものを口に運びやすいようになります。
さらに、スプーンを使用する際は食器のふちがなるべく直角になっているものを使用すると、食べ物をすくいやすくなります。
このように、少し食事の際も意識するだけで、高齢者にとっても介助する私たちにとっても負担を軽減することが出来ます。
いつまでも楽しい食事の時間を過ごすことが出来るように働きかけていくことが大切です。
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