それは飲食店でのバイトでのことでした
私が以前働いていた飲食店には外国人労働者の方がとても多く、常に4人くらいの方が働いていました。
どの外国人労働者の方も留学生との事で、日本が上手な方が多くコミュニケーションを取るのに困った事はあまりありませんでした。
私が働いていた時は韓国人、中国人、アメリカ人、そしてインドネシア人の方がいました。
外国人労働者の方は皆さんキッチンの仕事を担当していました。
シェフとして、高度人材という滞在許可を得てで働いている方もいました。
驚いた外国人労働者の行動・・
やはり驚いた事は文化の違いもあるのか、日本ではその料理は出せないよ!と言った盛り付けの料理でも次々に堂々と出してくる事でした。
お客様には出せないので作り直して下さい。という事が多々ありました。
この辺はセンスなのか文化なのかわからない部分がありますが、仕事をするという日本人特有の「概念」みたいなものが無いのだなと感じました。
目の目のことを楽しくやる能力は優れているのですが、その仕事の結果がお客様にどう伝わり、お店はどうゆう評価を受けるのかまでは想像できなかったのでしょう。
インドネシア人のMさんとの思い出
その中でも特に思い出深いのがインドネシア人のMさんと過ごした日々です。
Mさんは日本語がとても流暢で日本語の他にも3ヶ国語話せると言っていました。
歳は30歳なのですがインドネシアから日本に留学し、この辺りではトップクラスのレベルの大学に留学しておられました。
日本語がとても上手いのでいつもジョークなどを飛ばして職場のムードメーカー的存在でした。
初めて宗教の違いを目の当たりにしました
Mさんと働いていた時にも驚いた事がありました。
いつも彼は賄いを食べるのですが、その日も休憩室でいつものように焼きそばを食べていました。
すると何かをお箸で焼きそばの中から少しずつよけていました。
何かなと思って見ると、豚肉でした。
私が不思議そうな顔で見ていると、彼はこう言いました。
「自分はイスラム教信者なので豚肉はイスラム教では食べる事は禁じられている。
だからこうやって必ず全部綺麗によけて絶対に食べないようにしているのです。」との事でした。
そう言った光景を見るのが初めてだった私は初めて宗教の違いと言うものを目の当たりにしました。
それからも彼は豚肉が入っている賄いは徹底的に食べないようにしていました。
異性に対する考え方もそれぞれですね
そしてやはり外国の方は女性に対しても積極的で大胆な方が多いなと思いました。
その中でもインドネシア人のMさんは女の子が大好きでした。
その飲食店ではスタッフがトータルで50人ほどいて、その7割ぐらいが女の子でした。
そして見事に可愛い人が多い職場でした。
なので尚更Mさんは大胆な行動に出たのでしょう。
いつも女の子に「可愛いね」、や、「僕と付き合ったら絶対楽しいと思うよ、今度ご飯に行かない?」など仕事中でも堂々とナンパをしていました。
しかも女の子全員に手当たり次第にナンパをしていました。
毎回見事に笑って流されていましたが、毎日懲りずに誘い続ける姿がとても面白く可愛かったです。
そんなMさんとは真逆に中国人や韓国人の外国人労働者の方はとてもシャイな方が多く、恥ずかしいのか話しかけても目も合わせてくれない方ばかりでした。
その国によっても、国民性が違っていてとても面白いなとその時思いました。
外国人と働くということ
今は外国人が留学生だけでなく、EPAや外国人技能実習生などで、どんどん入国してきているようですが、今までは私の様に職場でこんな風に外国人労働者の方と働けるような機会はなかなかなかったと思うのでとても貴重な経験をできたなと思っています。
国や文化の違いを身近で感じる事ができ、言葉は違えど人を思う気持ちや考え方などは同じなんだなと知る事ができたので、本当にあのお店で働けて楽しかったなと思っています。先日、電話したら相当な人手不足らしく早めに外国人採用していてよかったとおっしゃっていました。
これからの日本は、人口が減って行くそうなので、外国人労働者は増えて行くのでしょうね。
外国人労働者が増えていくことで問題も増えていくのかなとは思ったりします。
昔は海外に行くと文化の違いや考え方の違いに触れることが出来て、自分の思考の枠が広がるよと言われたものですが、これからは日本にいながらそのような環境のところも増えていきそうですね。
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