今ではいろんな業界に外国人技能実習生をはじめ多数の外国人労働者がいます。
私はIT業界で働いていたのですが、そこにも多くの外国人労働者がいました。
ITのプログラミング言語は、人間の言葉が何語かということに関係なくできるので、他の業界よりもむしろ外国人労働者は多いです。
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私が参画していたプロジェクトには中国人とインド人が多かったのですが、特に中国人の中にはなかなかにすごい外国人労働者の人が多かったと思います。
すごいというのは良い意味でのスキルが高いなどもあるのですが、日本では信じられないような状態で作業を納品してきたという悪い面もあります。ただネタとして面白いのはその悪かった場合の方なのでそちらを書きます。
よくサイトに登録するときなんかに名前や住所を入れるフォームがあると思うのですが、それは最初はだいたい空欄であるのが普通です。
私のいたプロジェクトでもこのフォームを作成することがあったのですが、開発現場では空欄のことを""null""という言い方をすることが多いです。英語で空のような意味です。
設計書にもほとんどの場合そう表記されています。
しかしおそらくその中国の人はそれを知らなかったのでしょう。納品されてきたフォームにはすべて""null""とそのまま書かれていました。しかも初期値を変更できない設定です。
どういうことかというと、サイトに登録しようと思ってフォームを開くと、すべての欄に""null""と書かれている状態です。しかもその""null""を変更できないということです。普通に考えればそんなものは存在し得ません。
まったく機能を果たしていません。
さらになぜか丁寧に""null""の文字の大きさが枠によって変えられていました。たとえば名前のような小さな欄には小さい文字で""null""、その他の表記欄のようには大きい文字ででかでかと""null""と書かれていました。
正直ぱっとこれを見た瞬間言葉にできないような衝撃を受けたことを今でも鮮明に覚えています。
感情としては、驚きと面白さと焦りが混ざったような感覚でした。
またこれはあまり伝わらない部分かもしれませんが、プログラムを見てさらに衝撃を受けました。
それは初期値を変更できない設定です。プログラムに何も設定しなかった場合に初期値を変更できるかは忘れたのですが、そのプログラムはわざわざ丁寧に""null""という初期値を変更できない設定が明記されていたのです。
ユーザーがフォーム開いて送信する意味まったくなしです。
こんな衝撃的な事件がありました。
このときに私が思ったのは、プログラマなどにも外国人技能実習生のような制度があって、彼らにも技能実習を提供して上げられたらいいのに。。。
などと考えてみたものです。
あまりに衝撃的すぎて、いまでもときどき思い出します。
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