ドクダミという草の名を聞いたことはあるでしょうか?
名前だけ見ると物騒なものと思われるかもしれませんが、別名では十薬とも呼ばれており、10種類の薬効があると昔から民間の治療薬として親しまれてきました。
昨今ではドクダミの美容効果「デトックス」に注目が集まっています。
今回はドクダミが持つデトックス効果についてご紹介します。
ドクダミのデトックス効果
ドクダミにはクエリシトリンという成分が含まれていて、腎臓のろ過機能を活性化することで、血液中の老廃物を体の外に排出する作用があります。
そのためドクダミ茶を飲むと頻尿になります。
さらにドクダミ茶にはデトックス効果という意味で、「緩下作用(かんげさよう)」があります。これは腸から排便を促す働きのことで、つまり便秘が解消されることです。便秘が解消されることで、さまざまな症状が改善されます。特にお肌にとってうれしい作用があり、ニキビや吹き出物の改善に効果があります。
またドクダミ茶は、利尿作用に優れています。この利尿作用によって、体のむくみを取り、塩分を排出してくれるので、高血圧の人にぜひ飲んでもらいたい健康茶です。体の中から老廃物を排出するということは、それだけ健康のために良いということにほかなりません。
クダミ茶の作り方
ドクダミ茶は、ちょっと癖があるお茶ですが、飲みなれてしまえば全く気になりません。市販されている多くのドクダミ茶はティーバックになっています。ドクダミ単独で販売されている商品は意外と少なく、ハト麦茶などとブレンドされたものが多いようです。
ドクダミの効能をもっと引き出す方法としては、やかんにドクダミを入れて弱火で煮出すと、よりドクダミの有効成分が引き出されます。茶葉を入れて沸騰し、10分ぐらい煮出してから、そのまま茶葉を取らずに冷まします。
ドクダミは、どこにでも見る野草で、繁殖力も強いので、自分で栽培したドクダミを利用することも簡単にできます。
まずは収穫したドクダミをきれいに洗ってから、風通しの良いところに根元から吊るして干します。よく乾いたところで、ハサミで2~3㎝くらいに刻んで完成です。このままでもよいのですが、フライパンで軽く煎ることで香ばしさが出て飲みやすくなります。
ドクダミ茶には、確かな効能があります。利尿作用や解毒作用、緩下作用などがあり、特に便秘の人には効果が実感できるお茶です。しかし便秘に悩んでいる人には、とても素晴らしい効能ですが、普段から便通の良い人にとっては、便が緩くなったと感じることがあると思います。それにともなって、お腹が痛くなるなど副作用と思われるような症状が出ることもあります。そのような場合は、1日に飲む量を少なくしてみたり、1週間に2~3回など日にちを置いてみたり、濃さを控えてみたりしましょう。
かつては薬とも呼ばれたドクダミ茶を飲んで、是非デトックスしてみてください!