元気な頭髪を維持するために、正しい睡眠の仕方について学ぶことはとても重要なことです。
今回は、睡眠と頭髪の関係性についてまとめてみたいと思います。
そもそも、なぜ寝不足が髪に悪影響なのでしょうか?
日中、人間の体はさまざまなダメージを受けています。
髪の毛もその例外ではありません。
紫外線や外気に含まれる塵や埃、湿気などが知らないうちに頭髪を傷めているのです。
これを回復してくれるのが睡眠なのですが、寝不足になると修復が十分に行われず受けたダメージはそのままになってしまいます。
それが続くと頭髪はどんどん弱っていき、薄毛や抜け毛、白髪の原因となります。
また、睡眠中に分泌される成長ホルモンも大きく関係しています。
成長ホルモンには、たんぱく質の合成を促進するという作用があります。
髪の主成分であるたんぱく質を作るうえで、成長ホルモンは欠かすことができないものです。
その成長ホルモンが活発に分泌される時間帯というのは決まっており、夜の10時〜深夜2時の間といわれています。
逆に言えば、その時間帯にしっかり眠っていないと成長ホルモンの分泌が抑えられ、髪の成長や修復を妨げることになります。
日中受けたダメージの修復とたんぱく質の合成による髪の生育にもっとも効果的な時間帯、それが夜10時〜深夜2時なのです。
では、その時間帯にただ眠っていればいいのかと言うとそうではありません。
質の良い睡眠をとらなければ、いくら長時間眠っていても効果は半減してしまいます。
髪にとって良い睡眠をとるには、押さえておきたいポイントがあります。
1.毎日決まった時間帯に眠る
休日だからといって昼近くまで寝ていたり、次の日は徹夜したりと睡眠をとる時間帯があまりにバラバラだと生活のリズムが乱れてしまい、成長ホルモンの分泌も十分に行われなくなります。
なるべく毎日同じ時間に布団に入り、同じ時間に起きることを習慣にすることが大切です。
2.ストレスを感じた状態のまま眠りにつかない
ストレスを感じているときは、血管が収縮した状態になっています。
収縮した血管では血流が滞ってしまい、血液の循環がスムーズにいかなくなります。
その結果、頭髪の毛細血管まで十分に血が届かず、髪の栄養不足を招きます。
日頃からストレスを溜め込まず、自分に合った発散方法を見つけるのがおすすめです。
3.寝る1時間前にはテレビやパソコン、スマホを切る
眠りにつくギリギリまでテレビを見ていたり、パソコン・スマホを触っていたりする人も少なくないと思います。
電子機器が発する光は寝つきにくくするだけでなく、メラトニンの分泌を妨げることで睡眠の質を悪くしてしまいます。
少なくとも布団に入る1時間前には、これらの光から離れるようにしましょう。
頭髪にとって良い睡眠をとるには、時間帯を意識することと睡眠の質を上げることが重要です。
毎晩しっかりと毛髪を休ませて、髪の健康を守りましょう。
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