頭痛の種類は大きく分けて1次性頭痛と2次性頭痛のふたつに分類できます。
1次性頭痛とは採血や、頭部CT、MRI画像検査などをしてみても原因のみあたらない頭痛(原因のない頭痛)です。
この中には大きく分類して片頭痛、緊張性頭痛、群発頭痛の3つがありますが、患者さんの数では圧倒的に片頭痛と緊張型頭痛が多くなります。
それぞれの特徴を知ろう
片頭痛の特徴としては、4時間~3日程度の間、痛みが続くことがある。
痛みは通常片側だが、両側のこともある。
拍動性(ドクドク脈を打つ感じ)で、頭痛と同時に悪心(吐き気)、光過敏(光に対して辛いと感じる)や音過敏(音によって症状が悪化する)を伴う場合も少なくありません。
さらに片頭痛は前兆のある片頭痛、前兆のない片頭痛の2つに分けることができます。
頻度的には、前兆のある片頭痛が片頭痛患者全体の約3割、前兆のない片頭痛が約6割とされています。
残りはどちらにも当てはまる症状です。
片頭痛の前兆は、痛みが起こる前の神経的な症状で、視覚症状、感覚症状、言語症状があります。
視覚前兆はキラキラした点や線が、視野に現れる症状、あるいは視野の部分的消失が一定の時間、持続する。
感覚前兆はチクチクした感覚を伴う症状、感覚が鈍くなる症状が一定の時間、持続する。言語前兆では、失語性の言語障害が一定時間、持続する、などです。
片頭痛が誘発される理由を理解する
脳内物質のセロトニンが血管を収縮させ、その後セロトニンが分解され、逆に血管が拡張するために頭痛が起こるという説や、顔面周辺の感覚をつかさどる三叉神経が刺激され、神経伝達物質の分泌から、血管が拡張したり炎症が引き起こされ、痛みが起こるという考え方などがありますが、単一の原因は特定されていません。
むしろ、片頭痛の誘発因子・物質を知っておいたほうがいいでしょう。
その誘発因子や物質として、ストレス、不眠過眠などの精神的因子や天候など環境的因子、食事性の因子などが知られています。
これらの誘発因子に対して、片頭痛持ちの患者さんが、自分でセルフコントロールをしている方がたくさんいます。
自分の片頭痛の誘発因子を知って誘発因子を避けることを心がけてください。
しかし、自分の片頭痛の誘発因子なんて分かるわけがない、と考える方もいるでしょう。そんな方におすすめなのが頭痛ダイアリーです。
頭痛が起こった前後の精神的要因、食事、天候、環境をメモする)を残すことで、自分がどのような誘発因子で起こっているかわかることがあります。
インターネットから検索してダウンロードしてみて下さい。
http://www.photo-ac.com/main/detail/108747?title=%E9%A0%AD%E3%81%8C%E7%97%9B%E3%81%841&c_id=7