サービスの中でも少し特殊なのが福祉道具に関するサービスです。この福祉道具に関するサービスというのは、他の入所や通所サービスなどとは違い、介護力ではなく、道具を提供してもらうサービスになります。
介護をする人にとってもっとも壁になりやすいのが、道具、用具です。この道具、用具を純粋に買い揃えようとすると非常に大きな費用が必要になります。お金持ちであってもなかなか厳しくなってしまうことがあります。
そこで福祉用具に関するサービスを利用していきます。福祉用具に関するサービスは、福祉用具のレンタルと、特定の福祉用具の購入があります。
レンタルは普通に購入をするよりずっと安く用具が利用でき、必要であれば長期的にレンタルをすることもできます。(ケアマネージャー等と話し合い決めていきます)、特定福祉用具の購入というのは、一般的にレンタルで利用をすることが難しい道具を購入する方法です。
例えば、腰掛便座や、排泄に関する道具、入浴道具等です。利用をする人の体に直接、そして密接に触れていく部分が多い用具は基本的に購入をする必要があります。これらを購入するための費用というのは、9割が介護保険で支払うことができ、残りの1割を負担するだけで良いとされています。(正確に言うと、9割は介護保険から払い戻されます)そのため普通に購入をする場合に比べて、9割引で購入をすることができるのです。
当然「特定」と表記されているだけあり、この割引を利用できる用具は限定されています。それでも基本的に必要な用具はほとんど満たしていると言えるでしょう。
用具の充実は…
道具や用具は、介護を楽にするとても重要な意味合いを持っています。普通であれば人手が3人4人必要になるところも、道具や用具を利用することによって1人で可能になることもあります。
そのため在宅介護をしていく上ではとても大切であり欠かすことができません。
施設等で仕事をしている職員にとっても心強いものであり、腰を痛めずに質の高いサービスを提供していく上で必須と言えるでしょう。
しかし、これだけ強力な力を持っている道具、用具は、使い方を間違えてしまうと、利用者の筋力や身体機能を必要以上に下げてしまう原因となります。安易に頼りすぎるのも問題であり、利用者にとっても介護をする側にとっても「楽だから」という理由だけで利用をすることはしてはいけないと言えます。
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