介護

増えすぎた理学療法士の中で流行る起業ブームについて

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介護流行

2000年に介護保険制度が制定されてからリハビリテーション専門職である理学療法士・作業療法士・言語聴覚士で開業する方が増えました。
中でも多いのが理学療法士です。
これにはどういう背景があるのでしょうか。

増えすぎた理学療法士

以前なら新人でも手取り20万円が当たり前で、毎週バイトをすればプラス10万以上入ってきましたので、新人でも手取り30万という人が沢山いました。
今は常勤で働いている病院や施設の手取りが20万円を切ることも多く、昇給も少ないため、何年働いても一向に増える気配はありません。
給料が増えないことに危機感を覚えて一部の人たちは、自分で訪問看護ステーションやデイサービスを立ち上げて、社長として稼いでいます。
そのためサイトの求人を見ると、訪問看護ステーションが全体の4割ぐらいを占めているのも珍しくありません。
今後もしばらくは増え続けると予想されます。

法律の壁

理学療法士が開業をすることは基本的にはできません。
それは理学療法士として開業権が認められてないからです。

これは作業療法士や言語聴覚士も一緒ですが、医師の指示の下に施術をすることが義務付けられているからです。
柔道整復師などの資格を利用して開業をしたという人もいることですが、それは柔道整復師の資格で開業ができたことになり、理学療法士の資格があるから開業できるというわけではありません。
理学療法士として純粋に働いていきたいと思うときには、今ある職場の中で自分なりの新しい理学療法について研究をしていった方がよいかもしれません。
理学療法士は「開業」はできませんが、事業として「起業」をすることはできます。

前述で述べたように訪問看護ステーションを利用するというものです。
この訪問看護ステーションは看護師が管理者として存在すれば、理学療法士が事業を行うことはできます。
また、健康保険の適用外となりますが、マッサージ院や治療院などを運営していくことはできます。

ただ、起業というのはそれだけ難しく、全てを自分達で組み立てていく必要があります。そのため理学療法士として起業をしたからと言って理学療法士としてすぐに活躍できることはありません。
管理の問題や運営の問題など理学療法士とは全く関係ないところの勉強をしていく気持ちが必要です。

上手くいかない時も当然あり、強い気持ちが必要になってくるでしょう。

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