無理な食事制限をしてつらい思いをするダイエットはもう時代遅れです。体脂肪に焦点を当てれば、ずっと楽に、しかも確実にスリムアップすることが可能です。体脂肪を減らしてリバウンド知らずのダイエットをしましょう。
落とすべきは「体重」ではなく「体脂肪」
そもそも「体脂肪」とは何でしょう。体脂肪とは、皮下脂肪や内臓脂肪など、体についた脂肪全体を指す言葉です。体脂肪は、体を動かすためのエネルギーの貯蔵庫のようなものです。骨や肉と同じように生きていくうえで欠かすことのできない体の組織です。
ひと昔前までは、ダイエットといえば、体重を落とすことを目的とするのが当たり前で、体重が増えた、減ったで一喜一憂したものでした。そして太っているかどうかの基準として重要視されてきたのがBMI方式などによって割り出される標準体重です。
しかし、体重だけを注目するダイエットには大きな落とし穴があります。たとえば同じ身長・体重の人でも筋肉と脂肪のつき方の違いによって、見た目の印象はかなり変わってきます。さらに体重を落とすことばかり考えていると、骨や筋肉まで減らしてしまい健康を損ねることになります。
標準体重はあくまでも目安なので、とらわれないようにしましょう。ダイエットで落とさなければならないのは体重ではなく、体脂肪です。
体脂肪だけを落とせばリバウンドも安心
体脂肪は、摂取したカロリーと消費したカロリーバランスによって、増えたり減ったりします。このバランスを常に念頭に入れておけばそれほど苦しい思いをしなくても体脂肪は減っていきます。大切なのは、筋肉を落とさずに体脂肪だけを落とすことです。代謝が活発な筋肉の割合が大きくなれば、何もしなくてもカロリーが消費されやすくなり自然とスリムなボディーが保てるようになります。
体脂肪1㎏はエネルギー約7300kcalに相当します、食べ物ならラーメン約17杯分、運動ならウォーキング約40時間分に当たります。つまり体脂肪はそんなに簡単に増えたり減ったりするものではないということです。だからこそ過酷なダイエットは意味がありません。無理なく続けられるものでなければ長続きできません、しかも体重を一気に減らそうとすれば、体は少ないエネルギーでも生きられるように、基礎謝量を低く抑えてしまうからです。こうなると普通に食事しただけでも体重は増えてしまいかえって太りやすくなります。
体脂肪を減らすためには、筋力エクササイズ、有酸素エクササイズ、そして生活習慣の改善が必要になります。これらを複合して体脂肪だけを落とすようなダイエットをしましょう。
写真出典:足成