介護というのはかつて家庭内で行なわれるものでありました。家族がしっかりと対応することが当然となり、他の人の協力、ましてや全く関係のない人に介護を任せていくのは社会的に認められないとされている時代もありました。
そのため施設での介護について消極的になってしまう人もいます。世間的にみっともないと思われてしまうのではないかと気にする人もいるかもしれません。
しかし、そのようなことは決してありません。というのもまず時代背景が大きく変わっています。男女平等になり女性が社会で仕事をしていく機会も増えていき、家庭内でずっといる人というのは少なくなってきています。それゆえに純粋に介護をする時間が減ってしまいます。
もし、これについてそれでも介護を強制的にしなければいけないという考えがあるとすれば、それは男女平等とは相反する考え方になると言えるでしょう。
そもそも、女性が介護をしなければいけないのか・・・ということですが、決してそのようなことはありません。男性も介護や家庭で仕事をしていく機会が増えてきています。しかしこれは男女平等という考え方がメジャーになってきたからこそ生まれたものであり、男女平等と相反する考えを持っている場合、介護は女性がしなければいけないものになってしまうと言えるでしょう。
介護を施設に任していくことに後ろめたさを感じる必要性がない理由の2つ目としては、施設の充実、およびビジネスとして非常に大きなものになっているということです。誰かが善意で、介護施設を作っているのではなく、ビジネスとして大きく成長し「施設を利用してほしい」というニーズが生まれてきています。
これと、時代背景が合わさることで、介護を第3者、施設に任せていくことは、決して良くないことではありません。
- 施設を希望する人というのもいる
高齢になって、施設を希望するという人もいます。これは介護を必要とするということではなく、何かあった時に施設であれば安全と考えることによって希望する人が増えていることになります。
不安な気持ちを解消するために施設が利用されている現状は高齢者にとって便利な面も多く持ってきていると言えます。
また、逆に施設の利用を検討できるくらいサービスが充実、質が充実してきているとも考えることができます。
時代が変わり、価値観も大きく変わってきています。介護によって家庭が壊れてしまうよりも施設を上手く利用していったほうが、家族も施設を利用している人も幸せになるという価値観も生まれてきています。
高齢者が増えてきており、介護に関する問題が増えているのも現代特有です。それらを解決する手段としても施設は利用していく価値はあります。
引用
http://www.photo-ac.com/main/detail/3858?title=%E7%9C%8B%E8%AD%B7%E5%B8%AB%E3%81%A8%E7%94%B7%E6%80%A7%E3%81%AE%E6%82%A3%E8%80%854