この記事では「介護の仕事をしている人ってきっと人に対して優しい人なんだろうなぁ。」と思ってしまうことに“そうではないんですよ~”ということと“でも、優しい人がいない訳ではないですよ~”ということを取り上げています。
その中で、比較的働いている人が優しい傾向にある介護施設をいくつかご案内しましょう。
働く人が優しい介護施設
その② 特別養護老人ホーム
医療を、つまり病院をモデルとした介護施設づくりで、一番影響が表れているのが特別養護老人ホームだといえます。
もちろん、介護老人保健施設とか療養型施設のように、リハビリ目的だとか医療ニーズが高い人用の施設の場合には、病院に近くても当たり前という傾向もあったので影響が表れてはいますが、生活を支えることが一番の目的である介護施設、という枠組みで考えると特別養護老人ホームということですが。
それでも、2000年に介護保険制度が始まり、あまり医療が出しゃばらない方が高齢者の生活を支えていくことが出来る、ということに気が付いた特別養護老人ホームの従業者は、自分たちで、看護の仕事である病状管理はあくまでも日常生活を支えることを目的としているのであって、病気を治していくことが一番ではない、という意識改革を行ってきました。
医療は、治療のためなら時として厳しいと思われる対応をしなければならないことがあります。
しかし生活を支えるのであれば、入居者の気持ちや生活歴に寄り添いますから、医療よりも穏やかに対応できることが多いものです。
人間は恐ろしいもので、強いストレスを抱えてしまうと体のバランスも崩れ、抵抗力も弱くなり、特に高齢者では命に係わることもあります。“病気のコントロール=長生き”かもしれませんが、“=その人らしい生活”ではないのですね。
働く人が優しい介護施設
その③ 有料老人ホーム(特定施設入居者生活介護)
有料老人ホームは、その名のとおり利用するのが有料です。
とは言っても、他の全ての介護施設も有料ですよね。違いは、入居するための一時金に何百万~数百万円かかる場合や、月々の利用料が50万円程度というように、有料の額が違いますよね。
でも、高いお金を払って利用しなければならない分、経営者側は、それに見合ったサービスを提供しなければなりません。
ですから、他の施設では許可されないことであっても「かしこまりました。」と笑顔で対応してくれる可能性が一番高い介護施設なのです。
でも、最後に一つ。こちら側の言う事を全て聞いてくれるから優しい職員さんだ、と思う人もいるかもしれませんが、本当の優しさとは何なのか、人によって価値基準が違うかもしれません。
中には、親身になって心配してくれていたら、多少厳しいことを言われたとしてもそれが優しさという場合もあります。
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