今後成長していくであろう介護食市場ではあるが、まだまだ課題も多いです。
食機能にも栄養状態にも問題がない。
食機能に問題はないが、栄養状態が不良
食機能に問題があるが、本人または家族の食内容や食形態の工夫により栄養状態は良好。
食機能に問題があることから十分な栄養が摂られていない。
食機能・栄養機能にも問題ない方は、介護食の対象外です。
介護食の対象となる方は?
上記の方以外は介護食の対象と言えるでしょう。
介護食の表記の仕方として、咀嚼支援食・摂食嚥下支援食などといった案が出ているようですが、この名前でどんな人向けの商品であるか分かるでしょうか。
業界の人間が考えるとどうしても難しい名前になりがちだが、一般の人の意見を取り入れつつ、消費者が選択しやすい表示を考えることが求められています。
そうでなければ、本来安全で安心して食べられるはずの介護食がリスクを伴ってしまいます。
なぜなら高齢者の食事では、飲食物が食道ではなく気管に入ってしまう誤嚥の危険性が高くなります。
誤嚥は急におきます、中々予測できるものではありません。
専門家でも明らかな場合を除いて、きわどいラインは見極めが難しいです。
そのことを踏まえて、固さ、口の中でのまとまりやすさ、くっつきやすさなどの物性の明示や、刻んだものなのか、ゼリー状のものであるのかといった形状の表示も必要だろう。噛む力や飲み込む力など身体の状況に合わせて商品を選択できるようにするためだ。
超高齢社会では、もはや介護食は特別なものではなく、日常のものになっていくかもしれません。
食べることに何らかの不自由があっても、残された機能を使い口から食べることは、生きる喜びにつながります。
介護される人、介護する人の両方にとって介護食が安全で使いやすい環境の整備が求められています。
介護食の食べ方
ここでは流動食についてご説明します。
開封する前には、よく振って下さい。
パックを開封するときは、ハサミできりとり線にそって切って下さい。
もしパックから漏れていたり、膨らんでいるものは飲まないようにして下さい。
開封したばかりなのに、色・におい・味がおかしいと感じたとき、また固まっていたときは飲まないで下さい。
温めるときは、未開封のままポリ袋に入れ、お湯(約60℃)で10分程度を目安にして下さい。
果汁など酸性のものや塩分は、沈澱・凝固の原因となることがあります。混ぜないでお飲み下さい。
開封した後、ぜんぶ飲みきれなかった場合は、すぐに冷蔵庫にいれて、その日のうちにお飲み下さい。
このように介護食には介護食の食べ方がありますので、注意が必要です。
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