歩ける動ける能力を大切にしつづける
リハビリというのは身体能力の回復だけでなく、それによって活動量を上げていくことも大切にしています。リハビリの時だけ体を動かしていれば良いということではありません。現代のリハビリではリハビリの時間だけ体を動かしている人が多く、それを改善していくために、介護医療の面で、リハビリの要素をとり入れていく体制を整えている施設、病院は多くあります。
リハビリは体を動かしていくきっかけであり、正直言ってしまうと、リハビリだけの時間での運動のみで身体能力の回復、活動量の増加を図っていくことは難しいと言えるでしょう。自分自身で歩くことを意識したり、体を起こしていく、少しでも活動性を上げていく姿勢がとても重要になります。
場合によっては介護を受ける際に、介護量の調節等を検討していくことも必要になるでしょう。今ある能力を失っていくのは簡単にできるのですが、失った能力を手にいれることはとても難しいです。
「歩ける」「動ける」というのはとても貴重な能力です。これらをなくしてしまわないようにまずリハビリをしていくことが大切です。多くの人にとってリハビリをする時点でこの能力は残っています。そのためこの能力を伸ばし、喪失させてしまわないことが、長期的な介護という視点で見てもとても大切です。
歩くことができない、動くことができない状態になってしまうと、立つ、座るという訓練からリハビリが始まっていくことが多いです。
ここで気をつけたいのが立つことができると、「歩ける」と思い無理をしてしまう人がいるという点です。「歩く」というのは、立つ動作、重心を動かしていく動作、そして安定させる動作など複数の動作が関係していく動きとなります。決して「立つ=歩く」ではないので、注意が必要です。リハビリをしていく中で非常に大きな注意が必要なポイントです。
- 自分で動けることのメリット
自分で動けるというのは、それだけで精神的なリフレッシュになります。「したい」「やりたい」をそのまま、ダイレクトに行動に移していくことができるので、生活でストレスを貯めにくいです。介護を受けていて自由に体を動かすことができない人の多くは日常的な不便さでストレスを貯めており、「自分で動く」ことに対して大きなニーズを持っています。リハビリによる効果というのは、体が動かせるようになるというだけでなく、その人のニーズを満たしていく「満足感」もあります。「満足感」は意欲につながるとても重要な要素です。
引用
http://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=174118&word=%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%92%E3%81%99%E3%82%8B%E7%94%B7%E6%80%A7