国連難民高等弁務官事務所とは、世界各地にある難民の保護や支援を行う国連機関のことを指します。
古くは1951年にスイスのジュネーブを拠点に活動を開始し国連総会によって創設されました。
1951年といえばまだ第二次世界大戦後の後遺症が残るヨーロッパにおいて100万人以上の難民の援助を行っていました。その後数十年の間で世界各地では国を追われた難民が増え、暫定期間であった国連難民高等弁務官事務所は、その存続期間を5年ごとに延長してきました。
そこで2003年12月の国連総会においてその存続期限そのものが無くなりました。
国連難民高等弁務官事務所は、難民解決の為の永久的機関となりました。
国連難民高等弁務官事務所の支援対象者は2011年末には世界中で3544万人にも上り、難民1040万人、国連難民高等弁務官事務所の保護対象となっている国内避難民の数には増加の傾向が見られる。
国連難民高等弁務官事務所の支援者は、難民のみならず庇護希望者、帰還民、無国籍者、さらには、約2640万人に上ると推定される国内避難民の一部も含まれています。
国連難民高等弁務官事務所は創設以来数千万人以上の生活支援を行い、過去に2度、1954年と1981年にノーベル平和省を受賞しています。
日本には、島国という性質上、難民というものはほとんど存在していないという現状がありますが、世界には難民受入れや難民をどうするかという問題があることは事実です。
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