皆さんは「カプグラ症候群」と言う精神疾患を知っていますか?
これはカプグラ症候群を発症した人を題材にした映画で有名になった症状です。
「聞いた事が無いな…」
「どんな病気なの?」
と言う人もいると思いますので今回、カプグラ症候群について解説していきます。
- カプグラ症候群はどんな病気?
カプグラ症候群は先ほども紹介した通り、精神疾患の一種です。
もし発症するとまず出てくるのが「人」に対して不信感を持つようになるのです。
本来、皆さんも良く知っている家族がカプグラ症候群を発症すると、その家族が「他人」に見えてくるのです。
「本当は私の家族ではなく誰かがすり替えた」
「この人は○○さんではない!」
そう感じるようになってくるのです。
では症状が進行していくとどうなるでしょうか?
症状が進行すると今度は「人」に留まらずあらゆる物が「偽者だ!」と勝手に判断していくのです。例えば飼育しているペット・有名人・有名な建造物・地面・空等、何でもかんでも本物と思えなくなっていきます。そして最後に待っているのは「自分」を認識できなくなるのです。
鏡を覗いても「こいつは俺じゃない!」そう感じてしまうのです。
- カプグラ症候群の原因は?
確実な原因は残念ながら今のところ解明されていません。
現在「これが原因では?」と思われているのが脳のダメージ、もしくは認知症です。
本来機能している脳が何らかの形で、風景や人物の特徴を確認する回路が上手く作動せず目からの信号が途絶えてしまいます。
すると脳が働かなくなり、視覚だけで頼るためその人が本物かどうか?という、脳の引き出しから記憶を取り出すことができなくなるのです。認知症も同様で、脳の働きが悪くなるため介護をしている人が身内と違うと勝手に判断したり誰もが信用できずに暴れ始めたりします。
とは言え、あくまでも可能性ですので上記が確実なカプグラ症候群を引き起こす原因ではありません。
最後になりますが、治療法についても残念ながら今のところ解明されていません。
とは言え、可能性として脳の障害があたりますので、もしかしたら精神的に追い込まれても発症する可能性も否定はできません。
特に社会人の多くがストレスを大いに抱えていますので、100%発症しないとは限りません。
カプグラ症候群は非常に厄介な症状ですので、社会人として働いている人がいましたらなるべくストレスを溜めないようにしましょう。
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