手汗の種類
ここぞというときに手汗がひどくて困ったことがある人は少なくないのではないでしょうか?スマホの画面を触ると汗が残ったり、書類や手紙を書いているときに手を置いていたところの紙がしわしわになっていたり…。体に支障はないものの、生活に支障をきたしているとやっかいですよね。
そんな困った手汗、実は2つの種類があるのです。
まずは「温熱性発汗」です。温熱性発汗とは、高熱を出したときや運動をしたときなど、体温が急激に上昇したときにこの体温を元の状態に戻すために、汗を出して熱を放出します。つまり、体温を一定に保つためにかく汗なのです。
そしてもう一つが「精神性発汗」です。精神性発汗とは、緊張したり興奮したときなど、精神的にプレッシャーを感じた時に出る汗のことです。
温熱性発汗はむしろ必要な汗ですので、止めようなんて考えないで下さいね。
改善しようと思って出来るのは、精神性発汗の方です。精神性発汗でも様々な原因がありますので、手汗でお悩みの方は、自分の手汗の原因は何にあたるのか思い返して見てください。
手汗の原因と改善方法
運動後や病気でない限り、手汗のほとんどが精神性発汗によるものだとされています。
では、精神性発汗による手汗の原因と改善方法をご紹介します。
精神性発汗で多いのが、不安や緊張・ストレスによるものです。
緊張やストレスによるものが原因で手汗に悩んでいる方はとても多いです。
失敗したらどうしよう…、怒られたらどうしよう…など、不安になったり、人前に出ることが苦手だったり、人がストレスに感じることは様々です。
しかし、そのストレスが原因で交感神経が過敏になってしまい、多量の汗をかいてしまうのです。緊張してしまいがちな人は自分がどういう場面でストレスを感じるのか、自分がよくわかっていると思います。ですから、その場面に遭遇する前に準備をしておくことが大事です。失敗しないように何度も確認をして、練習をして、万全にしておくことも大切ですし、事前にリラックス効果のある温かいお茶などを飲んで心を落ち着かせる訓練をすることが必要です。性格や性質を急に変わることは難しいので、耐性をつけるための訓練を日々行うことが良いでしょう。
そのほかにも、人差し指と親指の付け根に合谷(ごうこく)のツボというものがあります。
ここを押すと緊張が和らぎリラックスできる効果がありますので、ここぞというときに押してみてください。
手汗は交感神経と副交感神経のバランスが乱れることで起こります。異常な手汗に悩まされている方の中には、自律神経失調症や糖尿病などの病気が潜んでいる可能性もありますので、心配な方は病院での診察をおすすめします。