学生時代には運動会などで筋肉を使った翌日すぐに筋肉痛が出てきたものですが、年齢を重ねるにつれて、数日後の忘れたころにでてきてしまったなどということはないでしょうか。そんな時に、「ああ歳をとってしまったな」と感じる一瞬があると思います。
運動をして普段使っていなかった筋肉を十分使えたのだという満足感はあるものの、筋肉痛の回復があまりにも遅くなってくると、「新陳代謝が衰えてきているからしかたがないのかな。」などと思ってしまいがちですね。
今回は、辛い筋肉痛がはたして避けられるのか、筋肉痛についていろいろと見ていきたいと思います。
【筋肉痛の原因】
運動した後に辛い筋肉痛がおこってしまう原因としてはさまざまなことが考えられていますがまだそのメカニズムは、はっきりとはわかっていないようです。
まず考えられる説は、「運動不足に陥っている体の筋肉を急に動かす」ということをしてしまうと、「乳酸」がたまり筋肉がかたくなることによって炎症がでるのではないかという説です。
次に、筋肉を急に動かしたことによって、断裂がおこり、その結果「筋損傷」がおこり痛みをひきおこすというような説もあるようです。
このように筋肉痛の原因には色々な説があります。
【筋肉痛にならないために】
・軽い運動を日ごろからしておく
年齢を重ねるにつれて、筋肉痛になりやすく、筋肉痛が回復しにくくなってくることは事実ですが、筋肉はいくつになっても鍛えることができます。
かといって特別にジムなどに通う必要はありません。普段から「体操をする」、「ウォーキングやジョギング」をする、まとまった時間が取れない方は「エレベーターを使わずに階段を使う」、「朝早く出勤して一駅前で降りて歩く」などでも結構ですから、毎日程よく筋肉を動かすようにすると良いでしょう。
普段から筋肉を万遍なく継続的に動かしておくことによって筋肉痛になりにくい体を作ることができます。
・アミノ酸をとる
アミノ酸には、筋肉内のタンパク質を分解する作用を抑制する効果があります。
特に筋肉の代謝にとって大切なBCAAと呼ばれる必須アミノ酸が効果的です。
ですが、せっかくのアミノ酸も筋肉痛がおこってから飲むよりは、筋肉痛がおこってしまうようなことをする「前」に予防的に飲んでおくと良いでしょう。
運動をする後ではなく「前」に飲んでおくと筋肉痛予防により効果的です。
【筋肉痛になってしまった場合の対処法】
では、気を付けていたのに筋肉痛になってしまった場合の対処法を見ていきましょう。
筋肉痛になってしまった場合の対処法はいくつかあります。
・炎症を抑えるためにアイシングする。
筋肉痛がおこった直後は炎症がおこっています。その部位を氷などでアイシングすることによって血流を抑制することによって炎症を抑え、痛みを少しましにすることができます。
・お風呂につかって温める
ある程度たって炎症がおさまってからはお風呂につかって体をあたためると良いでしょう。可能であればお風呂につかって一度温めてから、冷水のシャワーをかけて冷やす、そしてまた温めるということを繰り返すと末梢の血管が広がり回復が早いといわれています。
・タンパク質やクエン酸を摂取する
筋肉を作るために必要なタンパク質を多く含む鶏肉などや、乳酸の生成を防ぐクエン酸を多く含む、レモンや梅干し、酢などを摂取すると良いでしょう。
(Photo by Ashinari http://www.ashinari.com/ )