介護福祉グッズには、さまざまなものがあります。
便利そうに見えても、実際、病人が使ってみるとそうでもないことが多々あります。もちろん、その逆もあります。
それでも、要介護者の先行きのことを考えると、介護福祉グッズの選択は、回復に直結するだけに慎重になるのは当然のことです。特に、要介護者の生活のリズム、快適性に念頭を置いて、介護福祉グッズを取り揃え、場合によっては、回復の度合に合わせて替えていく必要があります。
例えば、回復の進展次第では、普段使っているものが、不便になることもあります。柔らかいクッションの椅子よりも、固い椅子のほうが快適に感じる場合もあります。つまり、介護福祉グッズは、臨機応変に要介護者の状況を見て、上手に替えていくことで、できなかったことができるようになったりすれば、生活にもハリが出てきたりします。
安全な暮らしづくり
要介護者の介護で、一番の問題は寝たきり状態になることです。ほんの些細なことで、回復力が弱いために、寝たきりになる場合があります。環境に対しての適応力も衰え、環境が変わっただけで精神的なショックを感じて、そうなる場合もあります。そういう意味でも介護福祉グッズの役割は大事になります。
寝たきりになる前の段階では、できる限り危険となるものは取り除くことが求められます。例えば、家の中ですべったり、つまずいたり、ぶつかったりして、骨折をするかもしれません。そして、そのことが原因で寝たきりになる可能性もあります。
それを防ぐためには、手すりをつけたり、滑り止めのカーペットを敷いたり、足元灯をつけたりして、十二分の注意を払います。お風呂場では、やけど、おぼれる、すべる、転ぶなど危険が一杯です。トイレなども含めて、家全体をバリアフリーにするリフォームの必要性もでてきます。
ここでは、大きな意味と、細やかな意味での介護福祉グッズに触れましたが、いずれにしましても、要介護者を寝たきりにしないためにも、安全な暮らしができるような気配りが大事になります。
双方の負担を減らすグッズとは
介護福祉グッズに求められる必要な要素としては、受け手である要介護者、送り手である介護者の負担を減らすことが挙げられます。というのも、介護福祉グッズの利用次第では、介護にかかる時間、労力を減らすことができますし、その分、受けての要介護者の負担も軽くなり、双方にとって大きなメリットがあります。
だからと言って、不要な介護福祉グッズを購入することはありません。
身近な家庭用品で流用できるものがあれば、それを利用するのも賢い選択です。
介護者がイライラしたり、要介護者が辛い思いをしたりするのは、実際の介護の現場では本末転倒と言っていいでしょう。いずれにしても、受け手も喜び、送り手も喜ぶような介護福祉グッズの選択、それが、お互いのハッピーにも繋がりますし、気分だって楽になります。
グッズの選び方
介護福祉グッズの選ぶ基準を考えて見ましょう。まずは、受けての病人の用途に応じて使いやすいこと。そして、送り手の介護する人も、同時に使いやすさを意識しなければなりません。
用途に応じて挙げてみれば、入浴に便利な用品。排泄に便利な用品。食事に便利な用品。看護・介護に便利な用品などがあります。
どうしても必要だと感じる介護福祉グッズの中には、高価なものもあります。そういうものに対しては、自治体の福祉サービスを利用するなどして、金銭的に負担がかからないようにすることも考えられますので、適宜相談されることも大事です。
当然、症状、機能が改善されてきたら、介護福祉グッズの役割も終わりを迎えます。可能な限り、健康時と同じような活動を目指すのが介護の最終目標ですから、それに近づいた段階で、介護福祉グッズの役割も終わります。不必要な介護福祉グッズを外すことは、より一歩先に進んでいることになります。
要介護者と介護者の間には、直接肌を触れ合ったり、声を掛け合ったりして、お互い生の気心の交流をしています。介護福祉グッズは、その両者の間に入って、ハードパワー、ソフトパワーとなって、要介護者の生活向上のための機能回復を援助していますが、もし、介護福祉グッズがなければ、介護者には想像以上の負担がかかってきます。しかしながら、ハイテク技術が介護福祉グッズの世界にも導入され、それこそ、日進月歩が秒進分歩となって、ハード、ソフトが融合した介護福祉グッズの開発が進み、寝たきりから解放されることで、要介護者にも介護者にも笑顔が浮かぶような、そんなシーンが期待できそうな時代になってきました。是非、今後の介護生活に必要なグッズの利用を考えてみてはいかがでしょうか?外国人労働者雇用~社会保険、労働保険の仕組み~のことならお気軽にご相談下さい。