20歳の時に3年間工場で働いていました。
その工場は半分が日本人で半分が外国でした。その中ではフィリピンが3割、ブラジルが2割といった感じでした。
フィリピンが外国人労働者で、ブラジルの方は、日系人だといっていました。
私にとって工場は暗いイメージだったのできっと人間関係も暗い人ばっかりなのかなって思っていました。
私は当時20歳だったし、クラスでも明るくて目立つ方だったので、工場は向いていないし、つまらないだろうなと思っていました。
初日は外国人労働者のフィリピンの女の子(25歳)が片言の日本語で教えてくれました。
それから仕事だけではなく休憩時間にプライベートの話をしたり、お昼を一緒に食べたりしていました。
フィリピンの女の子は7人くらい居て、いつも話すときは片言の日本語と英語まじりで、伝えようと一生懸命ジェスチャーをしていました。
それまで外国人労働者のかたたちと関わることが一切なかったけど、本当にみんな優しいしノリもいいし、いつも楽しそうにしていました。
気さくで感じもよくて、いつも笑わせてくれていました。
日本人は割と暗い人が多かったので、私はとても退屈を感じ外国人労働者の方が日本人よりたくさん絡んでいました。
ビックリしたことは、みんな自分のためではなく、国に残してきた家族のために働いてたことです。
20歳だった私はもちろん自分のために稼ぎます。
でも外国人労働者のみんなはフィリピンやブラジルにいる家族のため。
親だったり子供だったり兄弟だったり。みんな自分のためではなく家族のために働いていました。
25歳のフィリピンの女の子は好きでもない日本人の60歳のおじちゃんと結婚し、自分の親と子供に仕送りするために働いていました。
家族を背負っていたのに、いつも明るくて楽しそうにしていました。子供の写真もよく見せてくれて年に2回しか会えないと寂しそうな顔をしていました。
20歳の私にとってはとてもビックリしたことでした。
そしていつもフィリピンの子達が作ってくるお弁当は奇妙で、見た目もえぐくて、白いご飯の上にケチャップで煮込んだような魚が乗っていたり、リゾットみたいなぐちゃぐちゃなご飯だったり…とても私じゃ食べれないようなご飯ばかりで毎回お弁当はビックリしていました。
一度家に遊びに行った時はパスタを作ってくれたけどバケツで混ぜていました。
衛生的にどうなのかと心配にはなったけど、いつも使ってるみたいだったから、よしとしました。
いろんな生活スタイルが違う中家族のために一生懸命働いている外国人労働者たちは本当にすごいと思うし尊敬できます。
これからは外国人労働者という人たちが増えていくそうですが、彼らと日本がうまくやっていけることを願います。
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